10月7日(木)、内房勝山の庄幸丸からワラサ狙いで釣行。船中皆のクーラーが満杯となった釣行をレポートしよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・大村隆)
庄幸丸でワラサ狙い
「あの豪快な引き込みを堪能したい」と、10月7日(木)、内房勝山の庄幸丸からワラサ狙いで釣行。
集まった釣り人は14人。1船でも出船に支障はないが、この日は「できるだけ余裕をもって釣りができるように」という船宿の配慮で2隻出し。釣り人思いの心づかいが嬉しい。
6時、庄司勝徳船長の舵で出船。天候は晴れ、やや強い北東風だが、釣り場は風裏になるので問題ないだろう。
仕掛けと釣り方
航程5分、浮島を過ぎたところでスローダウン。ビシにコマセを7分目にゆったり詰めて、下穴を2目盛り開けて、上窓を半分開放。コマセを振り出す行程1回でオキアミがすべて出るように上窓を調整。
付けエサは、コマセの中から形のいい大きめのオキアミを選んで、尾羽根を切りそこからハリ先をいれ、まっすぐになる位置で腹側へハリを抜く。軽く制動がかかると、「いいですよ。タナは海面から30m、ハリスの長さ分の6m下からコマセを振り、タナに合わせてアタリを待つように」とアナウンス。
ビシを入れ、リールをフリーにし、ハリスを徐々に送り、最後にエサの付いたハリを落とし、ミチイトのマークを確認しながら送り込む。36mで止めて、竿先を海面から頭上までアオって、上からリールを2回転巻きながら竿先を海面に戻し、再び竿先を上げて、3回に分けてコマセを振り、タナに合わせてアタリを待つ。長く待たずに、12、13秒待ってアタリがなければ回収してコマセを詰め直す。
2投目で本命ヒット
2投目、同様にコマセを振り、30mのタナに合わせて竿を掛けると、5秒後に竿先が小刻みに震え、次第に振れ幅が大きくなり竿先が海面に突き刺さる。ここで竿を外し、アワセをいれ、竿尻を腹にあて巻き上げにかかる。時折ズルッとミチイトが引き出される。竿の弾力とドラグの効用に委ねて巻き続ける。
天ビンが見えたところで竿を強引に引き寄せハリスをたぐると、船長が駆けつけ、魚の頭を海面から持ち上げたところでサッとタモ入れ。イナワラ級だが1尾目に安堵する。ここでは船中3、4尾。それでも船長は物足りないようで移動。
ワラサが続々浮上
やや金谷寄りの水深45mで再開。指示ダナは38m。早々に前アタリの直後にズドンと竿先が海中に刺さる。引きは強く、何度もミチイトが出る。
やりとりを楽しみ、魚を寄せると、隣席の布施岳史さん(川口市)のタモ取りで、丸々と太ったワラサを無事取り込む。見ると布施さんの竿も海面に突き刺さっており今度は私がタモ取りした。船長の移動が奏功し次々と太いワラサが取り込まれた。
この時点で、持参の大型クーラーには6尾。左舷胴の間の平野昭二さん(市川市)は順調そのもの。「この引きの強さがたまらない」と言う。
ミヨシの岩佐俊一さん(船橋市)はワラサ初挑戦。「アジ釣りにはよく行くが引きが別物ですね」と、その強い引きに驚いていた。右舷胴の間では新井武治さん(川口市)が着実に釣果を伸ばす。「5年ぶりのワラサ釣りだが、相変わらずの強い引きで楽しませてくれるね」と嬉しそう。
トモの常連、石橋春一さん(江戸川区)は無駄の動きで早くもツ抜け。「船長の釣り場選びがハマってアタリが途切れない」とこちらも嬉しい悲鳴。