秋口になると干潮が明け方に重なる時があり、そこを狙い撃つのが筆者のマゴチの秋パターンです。今回は10月25日の三重・高松海岸のウェーディングフラットゲームの模様をお届けします。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・尾田良伸)
朝イチ・干潮狙いのメリット
朝がチャンスとなるのは、夜明け前は夜中の満潮時に接岸した魚がブレイクラインの上の浅いエリアに留まっていることが多いためです。また、夜明け前はプレジャーボートなどがいないため、プレッシャーが少ないというのも挙げられます。
暗い内はプレジャーボートなどがブレイクラインの辺りに入ってくることもなく、ウェーディングをしている釣り人の独壇場となります。魚へのプレッシャーも低く、釣りやすくなります。
そして、秋口の夜明け前の気温は11~13℃です。長Tシャツにジャンパーを羽織りウェーダー+ライフベストを着ても全く暑くありません。夏の猛暑の中の釣りとは異なり、日が昇っても清々しく釣りを楽しむことができます。
前週からの情報分析&作戦
釣行当日から遡ること1週間前、同じポイントで30cmぐらいのマゴチとベビーマゴチがヒットしました。ヒットさせた以外にバラシや突くようなアタリが多数あり、マゴチがサーフに入ってきていることを確信しました。
前週は昼の干潮であったのでプレッシャーが高く、釣りにくい状況でしたが、夜明け前から狙えばいい型が狙えると思い、釣行当日は暗い内からサーフへ向かいました。
高松海岸でフラットフィッシュ狙い
釣りポイントは、前週に続き高松海岸(三重県川越)。昨年は大雨の影響で多くの障害物が流れてきて、根掛かり多発のロストワールド化していたので敬遠していましたが、今年の試し釣りの際に根掛かりが減っていたので再び通うようになりました。
気温は前週よりも2度ほど高い13℃。小潮 干潮:7時20分、82cm。現着は5時15分。まだ暗いので車で待機しようと思いましたが、待ち切れずにヘッドライトを持ってサーフへ向かいます。正直、真っ暗なサーフ(海)は怖いですが釣りたいという気持ちが勝りました。
浜へ向かっているとチラホラ海の中で明かりが見えます。うっすら見える人影を数えると、4人の先行者が居ます。2人ずつ固まっていたので、その真ん中のスペースに入って釣りを開始します。西風が強く、波も少しあり、キャストしたラインがたわむ非常に釣りにくい状況です。
自作ジグでマゴチ手中
風、波、暗闇で底取りがうまくできているかよくわからない状況の2投目。3回巻いてはストップのストップ&ゴーで巻いているとゴンっとアタリ。反射的にアワセを入れると魚信を感じます。先週釣った30cmのマゴチと比べると明らかに重いです。しかし、引かない……。
ゴミもしくはワタリカニ?と思いながらゴリ巻きで巻いてくると、数m先まで巻いた所で水面に現れた物体がバシャバシャと暴れてようやく魚と確定。ライトで水面を照らしながら無事にネットイン。わき腹辺りにスレ掛かりしたマゴチでした。
使用しているジグはスイミング系の自作ジグです。先週もマゴチが釣れたジグはこのジグでした。ジグの名前はモナリン1000mg。ふざけた名前ですが愛情がいっぱい入っています。今回もこのジグをメインに使用しています。
ストップ&ゴーで良型ヒラメ
前週はバラシが多かったのでフックをダブルフックからトリプルフックへ変更。カラーバリエーションも変更してホログラムシールをすべてのジグに貼りました。
そして、数投投げてはルアーをチェンジしてアタリカラーを見つけることと、扇状に広く探って行く作戦で魚を探します。
日が昇り始め東の空が朝焼けで綺麗です。3回巻いてはストップのストップ&ゴーで巻いているとコンッコンとサオをたたくようなアタリ。ラインスラッグを取ってから大きくアワせるとヒット!サオのしなり具合から良型が期待できます。
速く巻きすぎて魚を水上スキーさせると手前で暴れてバラす危険性があるため、なるべく水面に浮かせない程度の速度で慎重にやり取りしならが巻いてきます。ネットですくう直前まで魚が見えませんでしたが、姿を現したのはヒラメ!体高があり肉厚の良型が釣れました。