天気がいい日は、子供たちをどこかへ連れて行ってあげたい。そんな日は近所の散策がオススメ。タモとバケツ、観察用のアクリルケースを持って家族で遊びに出かけた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・松田久史)
夏はファミリーで水遊び
天気が良いので、ファミリーで近所を散策。出発して徒歩5分で用水路に到着。タモのガサガサで水遊びスタート。自宅周辺の用水路は、冬の間は干上がっているが、5月下旬になると田植えのために水が引かれ始める。
そして水田に水が入る6月になると開催されるのがナマズの産卵ショー。稲が植えられていない水田の中で1匹のメスを数匹のオスが追い掛け回し、バチャバチャ産卵する姿をあちらこちらで見ることができる。今年その姿を見たのは、ついこの間だ。
もちろん、ナマズとともにさまざまな魚たちがやってくる。水面を見ると、こまかい魚が泳いでいるが、わずかしかいない。小魚の大群を期待していたが、まだ早いようだ。
タモで魚を捕まえるコツ
しかし目に見えないだけかもしれない。子供たちは、早速タモを水路に突っ込んで探っている。やみくもにタモで引っかき回しているが何も入らない。それもそうだ。逃げ足は魚の方が速いに決まっている。
タモで魚を捕まえるコツは、タモを2本使って挟むように捕まえることだ。「お父さんが子供のころは四つ手網で一網打尽に…」などとはとても言えないので、このコツを子供たちに説明しながら実演する。すると1回目でザリガニとドジョウのダブルヒット。子供たちは大喜びだ。
ドジョウは簡単に捕れる
ドジョウは水温が低下すると土に潜り込んで冬眠に入る。水が引かれて水温が上昇してくると、最初に活動を始めるのがドジョウだ。どんどん底を探っていくとジャンジャン捕れる。ドジョウは足が遅いので、子供でも簡単に捕まえられる。あっという間にバケツはドジョウでいっぱいだ。
水辺は生物がいっぱい
フナの幼魚やオタマジャクシも当然のようにタモに入ってくる。
水生植物を挟み込むように探っていると、タモにナマズの子供が入ってきた。つい先日だと思っていた産卵だが、もうこんなに大きくなっている個体がいるのに驚いた。バケツに入れて観察しているとドジョウを吐き出した。他の魚がいないこともあり、逃げ足の遅いドジョウは格好のエサのようだ。
ふと気付くと、水中の草につかまってミシシッピアカミミガメが顔を出している。こいつもタモで挟んでキャッチ。子供たちは初めて近くで見るカメに興味津々。ヤゴも捕れ、「これがトンボの幼虫だよ」と言うと、びっくりしていた。