波止ライトゲームで使うワームは、使用するタイミングで効果的な色が異なる。筆者は場所や水色(すいしょく)が関係すると思っている。大阪湾近郊における、条件ごとのカラーセレクトについて考察してみよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
1.水色によるカラーセレクト
水色(すいしょく)がきれいなポイント、例えば須磨以西や阪南では、基本的にクリアを推奨する。特にデイゲームでは、派手な色は違和感がある。真っ昼間にピンクのワームを澄んだ水中に落として見てみると、「これは食わないな」と思うはず。ハイアピール系を好むカサゴやハタなどは、このようなド派手なソリッドカラーに飛びつくのだが…。
では、反対に水色が濁り気味のポイント、たとえば大阪南港では、派手系のワームがいいのか?これも、一概にそうとはいえない。デイに釣れるアジは、クリアに反応することが多い。夜になると、ラメが入ってないナチュラルすぎるクリアカラーへの反応は落ちる。
「チャート、グロー系」をメインに組み立てるのが、大阪南港の夜の一般的な釣り方だろう。
しかし、やはりいつでもどこでも、最初はクリアを投入するのが良いと思う。この色を嫌う魚はいないように思う。そのあとで、反応を見ながら目立ちにくいカラーから派手系カラーへとシフトしていく。これが、魚をスレさせずに順序良く攻めていくための、基本的な戦略となる。
2.マヅメ時のカラー選択
マヅメには、アジ・メバル等のライトゲームのターゲットは、キラキラ光るワームに反応が良いと言われる。特に夕マヅメの時合いは、全国どこでも赤ラメが効果的だと言われる。大阪近郊のライトゲーマーである私の印象としても、夕マヅメに赤ラメが通用しない場所はほぼない。これは夕陽が赤いのと関係しているのかもしれない。
ただ、「赤ラメがベスト」とは言えない場所もあるので、いろいろと試してみるべきだ。例えば、泉南の夕マヅメには、グリーン系の金ラメがなぜか圧倒的に好反応である。
朝マヅメはクリアを推奨する。クリアでもラメが入っているものに反応が良い気がする。アミパターンのときにもクリア系は効果的なカラーだ。シラスベイトを追っているときは、やや白っぽいクリアがマッチ・ザ・ベイトか。
3.光量に合わせたカラー選択
新月の夜に定番の常夜灯周りを打つなら、ワームのカラーはクリア系が基本となる。あえて闇テトラや闇波止から潮のヨレを打つなら、チャート系は欠かせない。大阪南港は常夜灯打ちできる波止がほとんどないので、チャート系の出番は多い。つまり、ナイトゲームはチャート、グロー系を中心に何色か用意しておくことをオススメする。
月回りによっても、ワームカラーをよく考えるべきだろう。たとえば、満月のような月夜に最もはっきりとシルエットが出るのは、ソリッドカラーらしい(特に、白、黒が強いそうだ)。よって、そのポイントの魚がマイクロベイトを食べているときには、ソリッドカラーが効果的だ。
ここまでの考え方を整理すると、大阪近郊のライトゲームでは、まずクリアのワームをいくつか優先的に集めた方がよさそうだ。夜が中心になるアジングにおいては、次にグロー系。時合いが絡むなら赤ラメもマスト。意外に、チャートは一種あれば事足りる。