魚釣りに必要なアイテムと言えば、竿やリール、ハリ、糸などいわゆる釣り道具だろう。しかし、釣りをする上で重要なのは出発から帰宅まで無事に過ごせること。そこで、釣りを始めようと思ったらまず揃えておきたい5つのアイテムを紹介。
(アイキャッチ画像撮影:TAURINEWS関西編集部・松村計吾)
釣り具と共に考えるアイテム
釣りをする上で必要な釣り具は、釣りジャンルによってもかわるし、入門者や中級者、上級者など釣りへの入れ込み方によってもかわる。そのような釣り具に関しては、釣りを続けているウチに必然的に増えていくだろう。
ところが、釣り具の方にばかり目を向けていると気付かない重要なアイテムも多い物だ。特に釣りをする時に、もっとも大切な安全対策を主としたアイテムにはついつい、おろそかにしてしまう物も多い。
今回は、釣りなど野外で遊ぶ上で、釣り具を購入する以前に、まず揃えて貰いたいアイテムとその役割を紹介していきたい。
1.キャップ(帽子)
キャップの役目
キャップは普段の生活でも身近なアイテムだ。釣りの面での役割とはどんなところだろうか。釣りの場面では、夏場の日よけであるほか、たとえばオモリなどが頭に当たる、船などのサンで頭を打撲するのから守ったり、滑って転んだ時に頭を打撲から守るなど、主に頭を守る役目を果たしている。そう考えると、釣りにおいてはキャップや帽子は必須の安全対策のアイテムといえる。
キャップの種類
キャップはカジュアルなウエア同様、夏場な冬場、オールシーズンなど主に季節によって素材などがかわる。たとえば、これからの夏場にありがたいのがメッシュ仕様のキャップだ。これは通気性がよく、頭部の体温上昇を抑えてくれたり、頭にかいた汗を蒸発させてくれる。
逆に密な生地だと通気性はよくないが、外気温が低い時などには保温の役目も果たす。生地、素材はシーズンに応じて選ぼう。
麦わら帽子はスグレモノ
キャップとは別に、釣りでの役目を考えると、古くから愛されている麦わら帽子は非常にスグレモノだ。通気性が良く、360度広がる大きなツバは、大きな日陰を作ってくれるため、顔はもちろん、耳やうなじなども直射日光から守ってくれる。
デザイン的にキャップの方がカッコイイという人もいるかもしれないが、今さらながらの度麦わら帽子も使ってみていただきたい。
2.グローブ
グローブの役目
釣りでのグローブ、いわゆる手袋は釣りのジャンルによっては必須アイテムだ。たとえば、磯場での釣りなどでは、岩に手を付いた時など、怪我から手を守ってくれるし、魚を持つ時にもヒレなどから手を守ってくれる。これは磯場に限らず、波止や船などでもいえる。
手の平部分の素材が工夫されていて、魚をつかんでも滑らないなど、効率よい手返しを実践するにはグローブはあった方が良いだろう。
グローブのタイプ
釣り用のグローブは、防寒や怪我防止の役目を果たすのだが、指先まで覆われていると糸を結んだり、エサを付けたりがしにくいため、指部分がカットされているものが多い。親指と人差し指のみが出るタイプや、5本指全てが出るタイプなどがあり、基本的に冬場は2本指出し、夏場は5本指出しを使用する人が多い。
また、怪我防止の他、手の甲が日焼けするのを防ぐ役目もある。気を付けたいのは夏場になると、日焼け防止対策の一環としてグローブを付けるのだが、隙間が開いているとその部分だけが日焼けして、グローブを外した時に、凄くかっこわるい状態になっている事だろう。
3.足回り
安全対策としての靴
足回りとはいわゆる靴、シューズである。釣りの場合はブーツなどを履く事も多い。足回りは特に釣りに出かける場所で滑らない事が重要で、こちらも安全対策のためにはしっかりと考えておきたい。
通常、ケーソンの波止釣りなどでは、コンクリートの上での行動となるため、街中で履くスニーカーなどでも十分対応できる。疲れない履き慣れたスニーカーで良いだろう。
ソールもいろいろ
テトラに上がったり、磯場に出る場合には、ソールにピンが付いているピンソールや、滑りにくいフェルト、フェルトとピンの両方でさらにすべにくいピンフェルトなどを使った方が安全だ。
船釣りでは、金属製のピンが付いた靴やブーツなどは船のデッキを傷つけるとして禁止されている場合がほとんどだ。また、ピンソールでは船の上は非常に滑るのでかえって危険。ラジアルソールが一般的だ。また、循環水槽が設備されている船では、海水を足元に流しっぱなしにする事も多く、スニーカーなどではびしょ濡れになってしまうので注意。
このように釣りジャンルにあった靴があるので、自分が良く行く釣り、そして、これから挑戦する釣りがあるなら、その釣りジャンルに合った靴を選ぶ事が安全対策となる。
4.偏光グラス
偏光グラスの役割
偏光グラスの役目は大きく分けると3つある。一つは海面のギラ付きを抑える事で、水中を見やすくして仕掛けや魚の動向などを探る。
もう一つは、目に入る紫外線をカットしてくれ、目の保護に繋がる。3つ目はハリやオモリなど、突然目に向かって飛んでくる危険物から目を保護してくれる役目だ。
サングラスと偏光グラス
通常良くあるサングラスと、釣り用の偏光グラスの違いは、内蔵フィルターによる海面のギラ付きなどの反射光をカットするかしないか。偏光グラスは反射光をカットする機能に優れている。なので、紫外線や危険物から目を守るという点だけなら、安価なサングラスでも代用できる。
これからの夏場には、日中に釣りをしている間に、目に入る紫外線をカットしてくれるだけでも、かなり目には負担が少なく、1日終わってみると、目の疲れ方に大きな差が出る事が分かる。