ムギイカの季節はすでに始まっているようだが、盛期は5月ぐらいから。今回は、イカメタルでの狙い方について、タックルから具体的な釣り方まで解説しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・土屋英孝)
ムギイカメタルのススメ
私が多く釣行する日本海の現状としてはまだヤリイカも釣れているし、ケンサキイカも大型がちらほら交じっているようだ。その後、夏になるとムギイカも大型のスルメイカに成長する。
釣り方としては電動リールを使って、たくさんのスッテやプラヅノを付けた胴つき仕掛け、鶏のササミなどのエサを巻いたエサ巻きスッテ、シンプルでお手軽な仕掛けのイカメタルの釣り方がある。今回はイカメタル(上のドロッパーと下の鉛スッテの2つのルアーで釣る)での釣り方を解説したい。
ムギイカの概要
まず狙うターゲットのことについて少し触れておくと、底辺で緩やかな誘いに反応を示すことが多いヤリイカは、そろそろ終わりの時期になる。その後、元気印のスルメイカの新子のムギイカが釣れ始まる。
このムギイカといわれるゆえんは、麦の穂が実る時期に最盛期になることからだろう。その後は夏になれば、ケンサキイカ(マイカ)狙いが多くなるといった具合だ。
さてまずはいろんな遊漁船の情報を集めて、予約を入れたい。大体が夕暮れ時から釣れ始める(半夜便)なので、余裕を持って船着き場周辺へ着いておきたい。
ムギイカメタルのスッテについて
船の予約を入れるときに船長に確認しておきたいのが、使用する鉛スッテの号数やヒットカラーなどだ。福井方面のエリアでは、10~25号までの鉛スッテと上に付けるドロッパーといわれる1.5号前後のエギや浮きスッテを用意する。スッテのカラーは定番といわれる赤緑、赤白、ピンク、イエロー、パープルなどを用意すればいいと思う。
そして、イカメタル用のルアーを万全にしたなら、タックルは2セットぐらいは用意しよう。ロッドはイカメタル専用のもので、長さは5~7ftぐらい。リールは水深を把握できるカウンター付きベイトリール。できるだけ軽量のものをお勧めしたい。
そして、ラインは0.4~0.6号ぐらいのPEラインを200m、その先にリーダーをFGノットで1~2mぐらい結束し、そのリーダー部分にビーズや三ツ又サルカン、上と下の間合いを調整できる遊動式の仕掛けなどで上のドロッパーを結束する。
このドロッパーのリーダーには、絡みにくく張りのあるポリステルの4~5号を5~15cmぐらい付けるといい。その下に鉛スッテを80~100cmぐらい間を空けて、スイベル付きスナップで結束する。
ムギイカメタルのタックル
このようなタックルを使用するルアーの重量を考慮して剛軟2セット用意すればいいのだが、さらにもう1本用意できるのであれば、スピニングタックルもお勧めしたい。
それはなぜか。船の照明の外側で浮いているムギイカが入れ食いになることもあるので、アンダーキャストで飛距離を稼げ、ベイトタックルよりも軽い鉛スッテを使えて、さらに手返しが良くなることもあるからだ。そんなとき、私はとにかく軽い鉛スッテを使いたいため、ドロッパーを付けずにフォール重視の釣りに徹する。
5色ぐらいの色分けのPEラインを用いて、3色ぐらいキャストしてから、一定のレンジを目安にカーブフォールをさせて、その時のテンション抜けでヒットになることを狙うのだ。