シーバスフィッシングには最高の季節がやってきた。三重県津市の沿岸部にはエサとなるゴカイや小魚が姿を現し、産卵後の体力回復のため大型のシーバスが荒食いする。そんな捕食に荒れ狂うシーバスとの出会いを求め、パトロールに出動した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・橋本広基)
JFEテトラ帯でシーバスゲーム
3月13日の夕方から、私のホームグランドでもある三重県津市のJFEテトラ帯へと車を走らせた。すると、結果は予想通りであった。
ポイントに到着。温暖化の影響か、この時期でもびっしりと海藻が生い茂り、足元には無数の小魚が泳いでいる。エサを追い求めて湾内に入ってきたスナメリの姿も見え、海の中はすっかり春模様だ。
辺りがうっすらと暗くなり始めた午後6時半からシーバスゲームを開始。周囲には釣り人も多く、シーバスが好調であることがうかがえる状況だ。また釣り座からは横方向に強い流れが効いており、状況は悪くない。
ジグヘッド&ワームがアタリ!
まずはルアーを潮上に着水させ、海面直下を意識して流れに乗せて引いてくる。ルアーのイメージは、この時期の定番である細身のフローティングミノー。ゴカイなどを意識したバチ抜け定番ルアーだ。
すると開始から15分。1人の釣り人がシーバスを掛けたのが見えた。しかし私にはアタリすらなく、何かが状況にマッチしていない。その後もその釣り人だけがヒットを続ける。
これこそが、ルアーフィッシングの難しさだろう。シーバスは確実にエサとルアーを見極めている状況だ。ルアーチェンジを繰り返し、やっと私も答えを見つけた。ジグヘッドに3inchのワームをセット。ルアーを引いてくるレンジは、海面から50cm~1m付近。そして、ここからは怒とうの連続ヒットが始まった。
50cm級までを30匹以上キャッチ!
1投1ヒット。ジィ~ッ、バシャバシャッ、ジィ~ッ、バシャバシャッとドラグ音は鳴り続け、ヒットが止まらない大興奮の状況がなんと2時間以上続き、釣り上げたシーバスは30匹以上。サイズこそ50cmまでと小~中型が中心ではあったが、流れも作用しシーバスとの元気なファイトを堪能できた。
同行者も同様のパターンで大爆釣を楽しみ、2人で50cm近い個体だけをキープ。ストリンガーはすぐに満員御礼となった。これぞルアーフィッシングの醍醐味。
ベイトは5cm小魚
釣り上げたシーバスの口には、5cm程度の小魚が確認できた。今回の釣果は、ルアーチェンジによって、ベイトとルアーをマッチさせた納得の釣行となった。
今後は例年通りであれば、4月前後はさらに釣果が期待できる。ルアーセレクトなども楽しみ、シーバスとの駆け引きを楽しんでみてはいかがだろう。
<週刊つりニュース中部版 APC・橋本広基/TSURINEWS編>
JEFテトラ帯