3月1日に益田川が待ちに待った解禁。岐阜県関市の益田川漁協管内の本流アマゴの放流ポイントや天然魚の狙いところなどを紹介する。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・フィッシュハンター志麻・細江太)
益田川漁協管内の近況
暖かいのはいいことだが、雨が少ない。河川を見ると、2月10日現在超渇水で、淵の最深部も隅々まで見通せ、警戒してか魚の姿はない。
昨年、わが人生においてアマゴ釣りは最貧果の年だった。1回の最高釣果は13匹、最低はボウズ。
ゲリラ豪雨、台風の影響がこれほどまでとは思ってもみなかった。魚影の薄さを危惧した漁協は、急きょ放流量を増やす計画を立てた。地元の門和佐川にはそれぞれ1万5000粒と8万粒を放流。しかし、この放流でいくら成長しても10~12cm。
私個人の意見としては、1年間は禁漁にして休ませるとグッドコンディションに仕上がると思うが、なかなか現実は厳しい。
では、釣果につながる魚はいないかというと、昨年の釣行時に未熟な腕のために落とした魚少々と、リリースサイズがそこそこいたので、それなりに楽しめると思う。
益田川の放流実績
放流実績は5月にアマゴ稚魚20万匹、10月にイワナ稚魚5万8000匹、11~12月に卵20万粒を管内全ての河川に放流。成魚放流も一部の河川で行っている。
今年は山之口川の清流広場のみ放流日と時間が決まっている。解禁日の3月1日~5月9日までの毎週土曜日午前9時に放流。他の放流場所は昨年と同じだが、放流の仕方が違う。場所の取り合いなどトラブルがあったため、5月9日までの各週のどこかで放流する。
小坂川では、ひめしゃがの湯付近、大洞川では共和橋上・下流、竹原川では宮地地区の清水橋上・下流。河川状況などで放流が変更される場合があるので、釣行時は漁協に確認してからがお勧め。
アマゴとイワナが狙えるポイントを紹介
腕慣らし足慣らしを兼ねての釣行に、放流アマゴはちょうどいいターゲットだと思う。
益田川本流
ヒレピンアマゴだが、益田川本流は水温上昇が遅いため、4月から本領発揮。幅広でワンサイズ大きいアマゴが、サオを曲げて暴れ回る。
小坂川上流部
解禁当初の小坂川上流部は、いくら暖冬だといってもなだれ、雪代による増水のリスクが高く、不慣れな人はソ行に十分注意が必要。小坂地区の益田川(門坂地区)は入川しやすく、例年尺イワナの実績もある。
管内もかなり広く、上流部が雪で釣行できなくても、下流へ逃げる方法がある。萩原地区内は足場が良く、ソ行が容易なため大場所を長ザオでじっくり攻めたい。
竹原・乗政川
竹原、乗政川は大きなポイントは少なく、5mクラスのサオでテンポ良く釣り上れば、釣果も上がるだろう。
マナーを守って楽しもう
アマゴ、イワナが釣れるが、アマゴが主体。大型は少ないが、ヒレピンのきれいな魚が釣れる。リリースサイズが多いので、体長制限を守って乱獲を防ごう。
待ちに待った解禁、マナーを守っておおいに楽しもう。
<週刊つりニュース中部版 APC・フィッシュハンター志麻・細江太/TSURINEWS編>