2月9日に、岐阜県・長良川上流郡上漁協管内の渓流釣りが解禁した。ここでは、長良川の高鷲地区と白鳥地区の本流アマゴ釣りの魅力をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・松森渉)
長良川本流アマゴ釣りの魅力
長良川の本流釣りには、渓流釣りにはないダイナミックさがある。
広大な本流へ長ザオで振り込む。釣れるアマゴは、渓流ではなかなかお目にかかれない良型で、その引きは太く、速い流れも加わりより強く俊敏になる。
また味も美味で、職漁師がいたころには、高値で取引されていたと聞いている。一度釣ったらとりこになる魅力が本流アマゴにはある。
本流釣りの攻略方法
広大な本流から釣れる場所を見つけるのは、渓流よりも難しい。同じエリアを長い距離釣り上るよりも、ある程度ポイントを絞り込み、事前に3~5カ所ほどポイントを決めてから、車で移動し攻める方が効率はいい。
ただし、本流では釣れる場所は毎年一緒であることが多いので、過去の経験値が生きることも結構ある。
あとはタイミングで、実はこれが一番難しい。昨年釣れたからといって同じ場所へやみくもに釣行しても、同じようには出会えない。確実なのは、桜が咲くころ。このころになれば、大概本流アマゴは口を使ってくれる。
エサはこのころはヒラタが抜群に食いがいい。特に捕れたてのヒラタは鮮度が良く、さらに良い。
長良川高鷲地区と白鳥地区
長良川の高鷲地区と白鳥地区の本流アマゴのポイントを紹介する。
長良川郡上高鷲地区
長良川の本流アマゴが最初に釣れだすのが、最上流部の高鷲地区。その中でも開けた町裏近辺が釣りやすい。
天王橋下流には大淵があり、この上下が好ポイント。下流は大石が点在する段々瀬で、見た目よりも掘れ込みが点在し、その掘れ込みでアタリが出る。
型は平均して小さいが、時折25cmクラスも顔を見せて、タイミングが合えば尺上イワナにも出会える。
大淵から上流は段々瀬、平瀬へと緩やかになっていき、この辺りになるとアマゴは少しスレてくる。
サオは6~7mのズーム式が好ましい。水中イトは、突然の大物に備え少し太めがいい。エサはヒラタがいいが、高鷲エリアではキンパクやオニチョロも持参するといい。
長良川郡上白鳥地区
高鷲の次に釣れだすのが白鳥地区。釣れる場所は各所にあり、エリア全域に好ポイントがある。ただし釣り人も多い。人気なのが通称・二日町で、魚影も濃い。
今回紹介するのは、白鳥地区の下流部の越佐大橋近辺で、駐車スペースもあり入川しやすい。下流に淵、大トロがあるので魚影は濃い。
サオは7mが使いやすい。エサはヒラタが定番だが、クロカワに好反応の日がある。クロカワは現場で石を起こして採取すれば大丈夫だ。
本流へ繰り出そう
一度出会ったら、とりこになる本流アマゴ。長良川に桜が咲くころに本格化する。
地元の人も本流アマゴが釣れだすころになると、われ先にとマイポイントへ通う。まだ薄暗いうちから河原に立ち、静かに流れに立ち込む。さあ、今年も本流へ繰り出そう。
<週刊つりニュース中部版 APC・松森渉/TSURINEWS編>