伊藤さとしのプライムフィッシング。テーマは「昔からあるグルテンアルファ21」。繊維系グルテンの代表格とも言えるこのエサを釣り人は親しみを込めて「21」と呼称する。今回はこのエサの特徴について考えてみよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース 伊藤さとし)
正確には、「グルテンアルファ21」
「いきなりで悪いんだけど、正確にはグルテンアルファ21だから間違えないでね(笑)」
でもアルファ21ほどいろいろな呼び名で親しまれているエサも珍しいですよね。
「そうだね。たんに21とかアルファとかね」
なんで21なんですか?
「そこ突っ込む?ゴメン、分からないなぁ」
ボクなりの想像ですけど、21世紀になっても使える息の長いグルテンでしょうか。
「まあそういうことにしておこうか(笑)」
アルファ21の特徴は?
ところでアルファ21の特徴って何でしょうか?
「グルテン繊維がガムのようにハリの懐に残ることでしょう。つまりエサ持ちに対する貢献度が抜群だってことかな」
つまりは繊維が強いということですか?
「そうだね」
でも持たせ系のグルテンならほかにも銘柄がありますよね。たとえばわたグル、凄グル、へらグルテンLL。ところがホームページの性質表を見ると、上記した中ではアルファ21がもっともバラケ性が高いとなってますけど?
「いいところに気づいたね。仮にどのエサも単品で使用したとしたら、アルファ21はもっともマッシュの抜けがいいエサなんだよね。でも繊維だけはハリに残る」
グルテンLLも同じような感じ?
それならへらグルテンLLも同じような感じなのでは?
「21と比較するとLLのほうが重いんだよね。だから仮に宙のグルテンセットの食わせとして単品で使うなら21のほうが使いやすい」
なるほど比重かぁ。
「だから宙底を問わず使える」
まあ言われてみれば確かにアルファ21といもグルテン、それに新べらグルテン(底を含む)の3種があれば、どの釣り場に行ってもどうにかなりますよね。
「それとねアルファ21は練れるのも強みだよね。マッシュの抜けがいいからこそ、練れば抜けを抑えることができて、持ちがよくなる。また水分量が多いペトコンタッチのグルテンもアルファ21なら可能なんだよね」
水を多めにして練り込んでしまうのですね?
「そう。とにかくブレンドにしろ単品にしろ、さまざまな使い方が可能なまさに万能選手がグルテンアルファ21」
冬のグルテンセットの宙釣りはアルファ21!
伊藤さんはこのエサが好きですよね?とくに冬の取材だと登場頻度が高いエサに感じますが。
「そうだね。たとえばグルテンセットの宙釣りなら迷わず食わせはアルファ21の単品を使うことが多いね」
それだけ信頼してる?
「そう書いちゃうと他のエサが信用できないってことになるでしょう。そうじゃなくてね、昔から使ってるから使い慣れてるしこれで不足を感じたことがないって書いておいてもらえる?」
なるほど。おっしゃる通りですね。ちなみに単品以外だとどんな使い方をします?
「それを話し出したらページがなくなってしまうから、それは次週以降で紹介するよ」
伊藤さんって編集者としての資質もありますね(笑)
次回も「昔からあるアルファ21」です。
伊藤さとしのプライムフィッシング【昔からあるアルファ21:第1回】から読む
<週刊へらニュース 伊藤さとし/TSURINEWS編>