気温が暖かい春から秋にかけては、川の魚達が活気づく季節です。きっとそこには、ワクワク、ドキドキする出会いがあること間違いなし!今回は子供とのキャンプや川遊びのついでに釣りもしてみたいという方に、気軽に始められる中流域の川釣りを紹介します。エサ&ルアーの基本タックルや釣り方、初心者向けのオススメアイテムなどを紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター渡辺友弘)
川釣りのタックル
川の釣りをはじめたいけど、何からそろえて良いのかわからない…という方も多いかと思います。でも、安心して下さい。中流域で行う川釣りは、とってもシンプル。竿と糸とオモリとウキとハリだけ。
川釣りの竿
中流域のサオは、そこまで難しく考えず、釣具屋さんで「川でウグイなどを釣りたいんですが……」と頼めば、ベストな竿を選んでくれるはずです。また、初心者向けにタックルと仕掛けの一式がセットになった商品も販売されているのでそれを買うのも手っ取り早いでしょう。自分で買い揃える場合は以下も参考に選んでみてください。
竿のタイプ
清流竿やハエ竿(またはハヤ竿)と呼ばれるものがベスト。今後渓流釣りをしたい方などは渓流竿で代用してもOKです。
竿の長さ
釣り場の規模によってベストな長さは変わります。あまり短いと釣りをできる場所が限られてしまいますし、長い竿は扱いにくいので4.5m前後が汎用性が高いです。ただ、本流など川幅の広い川がメインフィールドになるなら5m以上、町中を流れる水路や小河川などがメインフィールドになるなら3~4m程度を選んでもいいでしょう。
竿の値段
価格は3,000円程度のリーズナブルな竿から、高いものだと40,000円近いものまでありますが、最初は3,000円~6,000円程度のリーズナブルなもので十分でしょう。高い竿になると、感度が良くなったり、自重が軽くなるので疲れにくくなるメリットがあります。
竿の硬さ
竿の硬さは、やわらかすぎず硬すぎない中硬や硬調がおすすめ。安価なハエ竿はそれほど性能を気にする必要はなく、あまり深く考えなくても大丈夫ですが、あえて目のつけどころをあげるならば、軽いものを選びましょう。軽いほうが、釣りをする際に手が疲れません。
川釣りにおすすめの竿
3,000円前後のノンブランド品でも十分に使えますが、リーズナブルなラインナップの中でも非常に軽量なタカミヤの静流(せいりゅう)II 軟調ハヤ 450 H.B conceptが最初の1本におすすめです。
また、老舗の釣り竿メーカー「宇崎日新」のファインモード 枯山水 硬調 450なども軽量かつしっかりとした作りで、おすすめの竿です。
面倒いらずの簡単仕掛けセット
仕掛けについては川釣りが初心者のうちは、川釣り用の「仕掛けセット」を購入するだけでOKです。
仕掛けセットは、糸とオモリ、ハリ、ウキが全てセットになっていて、竿に仕掛けを結ぶだけですぐに釣りを開始できちゃいます。セットの値段も200円ぐらいから売っていて安価に手に入ります。結び方は仕掛けセットの裏面に、竿へのセット方法が記載されているので、誰でも簡単に釣り竿にセットできるかと思います。
また、ハリスはあまり太いと、小さい魚が釣れないことがあるので、太さは0.6号以下のセットが良いです。強いていえば、仕掛けセットのパッケージに対象魚種が書かれているので、ヘラブナもいる場所ならヘラブナ用の太めの仕掛けを使い、ウグイやオイカワがメインなら0.3~0.4号程度の細仕掛けで使い分けるのがベストです。
予備のオモリとハリスも購入しておこう
基本的にオモリとハリスは仕掛けセットに備えついているのですが、予備があると便利です。予備のオモリは水深や川の流れによってカスタマイズが可能になり、予備のハリスは根掛かりした場合などにハリスの交換だけでいいので安価に済みます。ハリスはハリが結ばれたセットが100円~200円程度で売られており、オモリは300円程度でガン玉セットを購入できます。
川釣りのエサ
中流域の魚を釣りたい場合は、市販の「練りエサ」で十分釣れます。万能練りエサ『九ちゃん/マルキユー』は、水でこねてだんご状にして針につけるだけなのでおすすめ。また携帯性の良い「チューブタイプの練りエサ」もありますから、このような商品を購入するのもありです。
ただ、チューブタイプの場合には、やわらかいのであまり流れがあるフィールドには向かないものもあります。どれを購入して良いかわからない場合は、釣り具屋さんのスタッフに聞いてみてくださいね。
虫エサ(川虫・ミミズ)もオススメ
その他、虫が苦手でない方は、現地調達もあり!川虫なら、普段魚の主食ですから、間違いなく食べてくれますよ。水通しの良い、川石をひっくり返せば、気軽に川虫をゲットできます。
ちょっとグロテスクですが、上記画像は「クロカワムシ」というエサです。中流域の魚や渓流魚も大好物な万能エサです。また、定番エサのミミズも魚に反応がいいエサとなります。川辺を掘れば手に入るほか、釣具店でも売られています。
川釣りの釣り方は簡単!
中流域の釣りで使用する道具もわかりましたし、あとは仕掛けセットを穂先に装着すればすぐに釣りを開始できます。流れがゆるい場所を選んでウキを流れに乗せ、あとはアタリがくるのを待つのみです。ウキが沈んだり横に動いたり、不審な動きがあったら魚が喰いついた証拠、アタリです。すばやくサオを立てて魚を水面まで浮かせて手元に寄せてきましょう。
釣れないときは
アタリがない場合は、エサがあるタナ(深さ)が合っていない場合があります。特にウキ下が長すぎて底に着いていたりするとまず釣れないので、ウキゴムの位置をこまめに調整して魚がいるタナを狙えるようにしましょう。