アカムツ・クロムツの釣り分け方 2Days中深海ジギング釣行【和歌山】

アカムツ・クロムツの釣り分け方 2Days中深海ジギング釣行【和歌山】

1月1日と4日の両日、いつもの太地沖で中深海ジギングを楽しんだ。クロムツとアカムツを狙ったが、両魚種は同じポイントで釣れることも多い魚。2日間の釣行リポートにくわえ、両魚種の釣り分けについても解説したい。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・平野和弘)

TSURINEWS編集部

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元日に中深海ジギング

1月1日は、友人4人と初日の出と同時に港を出て、マイボートで中深海ジギングに出かけた。今回は、本格的な中深海ジギングを初体験する友人二人にレクチャーを頼まれての釣行。なので、いきなり300m近い水深はきついだろうと思い、まずは太地海底谷の200mから徐々に深くなるブレークに向かうことにした。

ポイントに着くと、すぐに230m付近の落ち込みの壁に魚影が映し出された。これはクロムツだと確信して260gのジグをセットしたロッドを持ってスタートフィッシングである。

アカムツ・クロムツの釣り分け方 2Days中深海ジギング釣行【和歌山】愛用のジグ(提供:WEBライター・平野和弘)

レクチャー中にヒット

友人たちにロングフォールでの攻め方をレクチャーしていると、5回目のフォール中にロッドにガツガツと明確なアタリがきた。アタリもしっかり見せることができ二人も要領は分かったようである。

早速やってもらうと、基本はわかったようだが、水圧のかかる中深海ジギングではなかなか思うようにジグがコントロールできず、四苦八苦している。自身が初めて中深海に来たときのことを思い出す。

クロムツ全員安打達成

私がクロムツを2匹追加したところで友人の一人がアタリをとらえ、初のクロムツを釣り上げることができた。そして、少し時間を空けたところでもう一人の友人のロッドに変化が出た。しかし友人はそれに気付いていないようである。「それ乗ってると思うよ」と声をかけると、半信半疑だ。巻き上げてみると、こちらも初のクロムツを釣り上げることができた。

この日はこのあとクロムツやユメカサゴを追加することができ、初釣りを終えることとした。

アカムツ・クロムツの釣り分け方 2Days中深海ジギング釣行【和歌山】太地海底谷を目指す(提供:WEBライター・平野和弘)

2日目はアカムツ狙いへ

続いて1月4日は、友人と二人でアカムツ狙いに絞っての釣行だ。250~300mを探しているとポツリ、ポツリとボトム付近に反応が写っている所を見つけた。魚か?プランクトンか?と話しながらジグを投入して、まずはボトムからクォーターピッチでボトムを狙う。しかし、反応がない。2mほど上げたところからワンピッチでのロングフォールに切りかえて10mまでを探るが、やはり反応がない。

何回か繰り返したところで友人のロッドが曲がった。ボトムできたからアカムツだと言いながら、見事30cm超えの良型アカムツを友人が取り込んだ。

それならとボトムを集中して探っていると、私のロッドにもアタリがきた。フォールさせたジグが止まってフックも下に落ちたころにコツコツとアタった。アワセを入れるとアカムツ独特の重量感だ。友人のよりは少し小さいが、30cm弱のアカムツを取り込むことができた。

連続して友人がヒットさせて取り込んだ後、サメが回り始めた。連続でジグや魚を丸のみにされたので、ストップフィッシングとして帰港した。

アカムツ・クロムツの釣り分け方

中深海ジギングにおいて人気のターゲットであるアカムツとクロムツ。ホタルジャコ科アカムツ属のアカムツとムツ属ムツ科のクロムツは同じムツという名前を持ち、住むエリアも似ているが、全く違う種類の魚である。なので、微妙な違いを理解しておくと、ある程度は釣り分けが可能になる。

遊漁船の場合は船長がどちらかをターゲットにしてポイントに入ることが多いため、決まった攻め方を指示してくれるが、どちらも狙えるポイントとなると釣り分けが面白くなる。船長のアドバイスを元にジャークをかえることにより、ある程度の釣り分けが可能となるのだ。

アカムツの狙い方とアタリ

アカムツ・クロムツの釣り分け方 2Days中深海ジギング釣行【和歌山】アカムツ(撮影:TSURINEWS関西編集部)

両ターゲットともにボトム付近の釣りにはなるのだが、アカムツはボトムから2mくらいまでにアタってくることが多く、ハーフピッチ、クォーターピッチ、8分の1のピッチで、いわゆるボトムをネチネチと攻める。小刻みにフォールさせ、上下に踊るアシストフック(フロント2本、リア4本)にバイトさせるイメージである。またフォール時間を長くするために、潮が速くない場合はジグをできるだけ軽いものにするのもいい。水深200mなら200g、250mなら250gが基本だ。

大半のアタリはジグが落ちきるか、落ちきる寸前にフォールが止まったりコツコツと小さいが明確なアタリが出る。中にはジグを持ち上げようとした時に、根掛かりと勘違いしてしまうくらい急激に重たくなることもある。以上がアカムツのアタリの特徴だ。

クロムツの狙い方とアタリ

アカムツ・クロムツの釣り分け方 2Days中深海ジギング釣行【和歌山】クロムツ(提供:WEBライター・平野和弘)

一方クロムツはワンピッチジャークからのロングフォールに反応がいい。また、ボトムから10m以上ジグを上げた所でアタリが出ることも珍しくない。

クロムツもジグがフォールしている最中にアタることが多いが、アカムツに比べてアタリが攻撃的なことが特徴だ。ジグを引ったくるようなガツガツしたアタリが手元までくる。他にもフォール中にラインを緩めて見ていると、明らかに揺れながら引き込まれたりするアタリも出る。

アカムツとの大きな違いは、クロムツの場合はフォールしているジグ自体にバイしてくる点。ストンと長い距離をフォールするジグにも反応がいいので、アカムツ狙いの場合より重めのジグを使う。水深が200mなら250g、250mなら300gという感じだ。

ポイントの違い

私はマイボートや友人の船で釣りに出るため、魚探を使っている。私が行くポイントでは、クロムツはブレーク絡みの岩礁に付くことが多い。小型は急なブレークの壁際に群れで着いていることが多く、魚探にも明らかな反応が写し出される。

当然このような場所では根掛かりのリスクがあるため、まめな底取りやフックセッティングに注意を払わないとジグの大量ロストに繋がる。

一方アカムツは岩礁より泥や砂のような底を好む。そしてフラットな所か緩やかなブレークによく付いている。大きな群れだと見つけられるが、底ベッタリに付いているため魚探での発見はなかなか難しい。ベイトやプランクトンのような反応が出たらジグを落としてみるのが有効である。

産卵期の初夏までは高活性な場合が多いので、狙いやすいこの季節に釣り分けにチャレンジして頂きたい。

<平野和弘/TSURINEWS・WEBライター>

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