全域解禁後の茨城ヒラメが絶好調　3.8kg頭にトップ8尾【長岡丸】

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長岡丸でヒラメ釣り

鹿島の長岡丸は、明るく面倒見のいいスタッフばかりなので、同宿の人気は抜群に高い。ウィークデーにもかかわらず大勢のファンが押しかけ3隻出しで、いずれも満船状態。

私は16人のファンとともに、長岡寿樹・若船長が舵を握る3号船に乗り込む。船べりには、長短さまざまな竿が林立しており、LTタックルが多く見受けられる。

当日のタックル

5時、まだ真っ暗な岸壁を離れ、針路を北へ取る。天候は薄曇り、北東風あり波が高い。慎重な操船が続き、40分かけて釣り場に到着。仲乗りが船のいけすから活イワシをすくい、各自のオケに4～5尾ずつ配って回る。

やがてポイントが定まると、船の舷に風を当て、横流しの態勢へ。ミチイトが船下へ向かう潮上の人は100号を、反対舷の潮先に座る人は80号のオモリを使用。ミチイトが細い（PE1～2号）LTタックルの場合は60号や80号の指示がでる。

「はい、用意ができたら始めてみましょう。水深は30m。少し根掛かりがありますから注意してください」のアナウンス。

当日の釣り方

オケのイワシを小網ですくい、目を覆うようにして軽く握り、親バリを口の中から上アゴの硬い部分へ刺し抜き、孫バリを背ビレ末端の横に掛け、イワシ、オモリの順に投入。サミングをかけながら優しく送り込み、オモリが着底したらイトフケを取る。

イワシが底上50cm～1mの間を泳ぐのをイメージしながらわずかに底を切る。ミチイトが船下へ入るときにむやみに送り過ぎると、反対舷の人とオマツリしてしまうので要注意だ。

ひと流し目から3㎏超え登場

周囲が白々と明るくなるころ、左舷胴の間に座る常連の工藤さんの竿が曲がり、巻き上げに入る。時折、グッグインと竿先が強烈に引き込まれるので、良型本命がヒットした様子。本人は「ひと流し目からいい型が掛かったようだね」と言いながら竿尻を抱え、手慣れたフォームでスムーズに巻き続ける。

やがて良型がゆったり浮上すると仲乗りが待ち構えるタモに頭から誘導し、無事にネットイン。3kg超えの幕開けで船中にやる気がみなぎり、誰もが「次は自分の番だ」とばかりに一心不乱に竿先を注視するが、ひと流し目はこの魚のみ。

船酔いに耐えつつ良型手中

小移動し、今度は船の向きが180度変わって、再び横流し。間もなく右舷胴の間の宇野女さんにアタリが到来。これまた同型のナイスサイズが取り込まれ、「4回目のヒラメ挑戦ですが初めて船酔いしたよ」と苦しさを耐えながら魚を掲げてくれる。

隣で竿を振る長谷川さんも船酔い気味ながら、こちらはレギュラーサイズを取り込み、カメラへ向けてくれた。

多彩なゲストも顔見せ

船長はこまめに移動を繰り返し、掌握している有望ポイントを次つぎに横流しで探っていく。

右舷トモに座る鈴木さんは長竿を巧みに操り、誘いをかけながら2kg級を連釣。オケをのぞくとイナダ、大型ホウボウ、マハタ、マトウダイなどのゲストがひしめいている。「アタリが頻繁にあり、次は何が掛かるか楽しみですよ」と笑顔のコメント。

隣に座る浅海さんの竿先がいきなり海中へ突き刺さった。すぐに竿を握って「こいつは青物だね」と即断。強烈な引き込みをガッチリと受け止め、魚との距離を着実に詰めてタモへ誘導。丸まるとしたワラサを取り込む。

港周辺でもヒラメの魚影は濃い

後半は港周辺を探ったが、ヒラメの魚影はここでも濃く、船中のあちこちで竿が曲がる。

左舷トモの沢辺さんも肉厚を連釣し「毎年、年末はマダイとヒラメで締めくくっています」と満足げ。

右舷ミヨシの滝さんも好調。肉厚連発でご機嫌な笑顔。

背中合わせに座る大場さんはイナダとカサゴを連釣した後に食べごろサイズを取り込み有終の美を飾り至福の笑顔。

ミヨシ3番の近沢さんは「ブラックバス専門でヒラメは初挑戦です。アタリから食わせるまでのドキドキ感がたまらないですね」と釣趣にすっかりハマッた様子で、折しも取り込んだソゲを掲げてくれる。

次のページで最終釣果発表！