11月17日(日)、「静岡県水産技術試験所 富士養鱒場」の管理釣り場へテンカラ釣りに出かけた。朝イチは低活性に苦戦するも、虫が飛び始めるとライズも発生し、無事に45cmを手中にできた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・杉本隼一)
ライズを狙って45cmをキャッチ
魚が潜んでいそうな岩の裏や流れ込みの反転流等を重点的に探るが想像以上に渋いのか反応が得られない。釣り開始から、しばらくはアタリが得られない厳しい状況で苦戦を強いられた。
しばらくすると、急に虫が飛び始める。すると張り出した木の陰になっている場所で大きなライズが発生。そこに上流から毛鉤を流し込むと水中で陰が動き、ラインがススッと引き込まれる。
バシッとアワせるとかなりの重量感とともに今までの鈍い動きが嘘のように猛烈に暴れる。無理をすれば切られるリスクもあるので竿をしっかりと立て、弾力を活かしてゆっくり寄せてくる。何度も強い抵抗を見せてやっとのことでネットインできたのは、45cm程のグッドサイズのニジマスだ。
再びアタリが途絶える
虫が落ち着くと同時に魚も落ち着いてしまった。ハリスを細くしたり、毛鉤を変えたりとあらゆる事を試すも反応無くお手上げ状態になってしまった。このまま粘っても厳しそうだ。
ラスト1投を流していくと勢いよく小型の塩焼きサイズが飛びついてきた。ギュンギュンと竿を曲げて楽しませてくれた価値ある1匹。厳しい状況下で手にしたため、サイズは小さくともいつも以上に嬉しさがこみ上げた。
下処理もしてくれる管理釣り場
昼前に納竿して、スカリで活かしておいた魚を受付に持って行く。するとスタッフの方が1匹ずつ丁寧に内蔵とエラを取り除いてくれる。
小型の魚は塩で処理してくれる。今回は水温低下とクリアウォーターの影響か、かなり厳しい釣りとなったが何とか大型と塩焼きサイズを1匹ずつ手にする事ができた。
またテンカラでの繊細かつ豪快な釣りが堪能でき、非常に楽しい釣行となった。澄んだ空気や沢山の自然に包まれ、爽快な気分で釣り場を後にした。
<杉本 隼一/TSURINEWS・WEBライター>