【西日本編】12月に旬を迎える海の幸4選 特大車エビは沖縄で食すべき

【西日本編】12月に旬を迎える海の幸4選 特大車エビは沖縄で食すべき

日本は四方を海に囲まれた島国であり、季節や場所によってスーパーに並ぶ魚介類も様々。冬は産卵や寒さに備えて脂が乗り太った美味しいサカナがたくさんいます。今回は、なかでも12月に旬を迎える西日本のサカナを紹介します。

(アイキャッチ画像作成:TSURINEWS編集部)

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12月の関西地方の旬『マルアジ』

大阪湾で漁獲されるアジは、「マアジ」と「マルアジ」の2種類いますが、冬に旬を迎えるのは「マルアジ」です。

かなり似ている両者ですが、マアジ属のマアジに対し、マルアジはムロアジ属でマアジよりも肉厚です。マアジに比べて血合いがやや多いですが、25cm以上のものは、特に脂がのっておいしさも格別です。

マアジに比べて「美味しくない」と評価をされることも多いですが、しっかりと旬を見定めれば、マアジよりもマルアジのほうが美味という人も少なくありません。旬の脂ののった極上のマルアジの身をわさび醤油でいただくと絶品です。

代表的な食べ方

刺身でも美味しいですが、マアジに比べて血合いが多いため、若干、生臭くなってしまう可能性があります。

そのためマルアジは、加熱調理をするのがオススメです。「塩焼き」や「アジフライ」にすることで、臭みを消すだけではなく、ホクホクのした肉厚の身とジューシーな脂を存分に楽しむことができます。

【西日本編】12月に旬を迎える海の幸4選 特大車エビは沖縄で食すべきアジフライ(出典:PhotoAC)

12月の中国・四国地方の旬『ワカメ』

島根県では、獲れたワカメは主に特産品である板ワカメという商品に加工されます。しかし12月~2月の時期には柔らかくシャキシャキとした食感が楽しめる生の新芽が好んで食べられます。

加工される前のこの時期にしか食べることができないので、ワカメ料理を選んで食べてみるのもいいでしょう。

代表的な食べ方

特産品の板ワカメを食べるのであれば、袋から出してそのまま細かく砕いてご飯の上へ。温かい湯気によって少しずつ柔らかくなっていく塩気のきいたワカメと白米の愛称は言うまでもありません。

そして生のワカメは茎が美味しいのが特徴です。「ワカメの茎のキンピラ」や粘りが出るまで刻んでポン酢を掛けた「ワカメポン酢」は、小鉢最強と言っても過言ではないでしょう。

【西日本編】12月に旬を迎える海の幸4選 特大車エビは沖縄で食すべきワカメご飯(出典:PhotoAC)

12月の九州地方の旬『ナマコ』

長崎で有名な冬の味覚であるナマコは、市内各地で水揚げされていますが、ブランド化されているものもあります。

中でも緩やかな潮流が特徴の大村湾で育ったナマコは、【大村湾ナマコ】と呼ばれ、他の地域に比べて、身が柔らかいだけでなく、ぐっと反発するしっかりとした食感が特徴になります。

代表的な食べ方

ナマコで有名なのが、ナマコの内臓を塩蔵にした「このわた」。日本三大珍味の一つに数えられ、程よい塩気と、磯の香りがお酒のつまみに最高です。

そして新鮮なナマコはやはり生食がオススメです。

薄切りにした身にとポン酢やもみじおろしなどは相性最高。鼻からフッと抜ける磯の香りが食欲をそそります。

【西日本編】12月に旬を迎える海の幸4選 特大車エビは沖縄で食すべきナマコポン酢(出典:PhotoAC)

12月の沖縄地方の旬『車エビ』

「姿の伊勢、味の車」ともいわれ、味に定評のある車エビ。プリプリした食感や口いっぱいに広がる甘みが特徴です。

沖縄県は、この車エビの生産量が日本一。エビは、水揚げしてから時間がたつと水分が抜け、プリプリとした食感が時間と共に失われてしまいます。

しかし、沖縄では水槽から取り出した鮮度抜群の車エビを調理するため、車エビ本来のおいしさを味わうことができます。!

代表的な食べ方

活きた車えびはお刺身、てんぷら、塩焼きなど、どのような調理をしても失敗することなく美味しく食べることができます。

なかなか本島ではお目にかかれない車エビの握りずしが食べられるのも沖縄ならではだと思います。また、現地でしか食べることができないメニューでいえば、車エビフライカレーなんてメニューも存在するようです。

本場の特大車エビをぜひ食べてみてください。

【西日本編】12月に旬を迎える海の幸4選 特大車エビは沖縄で食すべき車エビの塩焼き(出典:PhotoAC)

<近藤 俊/TSURINEWS・サカナ研究所>