秋の訪れとともにアジも徐々に大きくなり、場所によってはアジの他にメバルやタチウオ、アオリイカなど、様々なターゲットが波止から釣れる、釣り人にとっては非常にワクワクするシーズンとなってきた。今回紹介するのは紀北に位置する初島港だ。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)
初島港は快適釣り場
前回紹介した下津港からもほど近く、下津ICか海南ICから車で南下し、初島の里交差点を右へ進むと巨大な東燃ゼネラルの施設が現れる。これに沿って走ると初島漁港、漁港の出入り口に新しく作られた港が初島港だ。
ここも嬉しいのは駐車場を完備している点。また、非常に足場がよく、常夜灯もありかなり広い港なので、ファミリーフィッシングなどにもオススメの港だ。アジの他にも時期によっては、タチウオやカマス、メバルなども狙えるため面白い。
港内、内向きは足場も低く釣りはしやすいのだが、その反面、潮の変動が激しい時には、海水が足元まで上がってくる事もあるので、注意が必要だ。
回遊モノのアジを狙う
シーズンは例年7~12月までで、サイズは豆アジ~小アジサイズがメインとなる。ここのアジは完全に回遊モノなので、入ってくれば釣れるが、抜けている時はまったく釣れない。比較的広くてフラットな底の港なので、一見「こんな所で釣れるの?」みたいな感じだが、潮通しがよく港内でもかなり潮の流れがある。
そののためか「ココ!」と言うピンポイントはあまりなくても、その流れに魚が着いていて、潮の動く時間に活性が上がる事が多い。その潮流に着いた魚を釣るイメージだ。
藻にアジが定着すると入れ食いも
時期にもよるが、足元から5mほど沖まで海藻が生えるため、その上や中にアジが定着する事がある。そんな時には、藻面でワームを引いてやると、入れ食いになる事もあるのだが、普段は足元のブレイクを狙うか、流れがあればその流れに付くアジをワームをドリフトさせて釣っていく。
その日の状況によるが、私の場合、0.4~0.8gのジグヘッドで流す事が多い。
人気場所だけにトラブルには注意
この港は前述のように、港自体がかなり広く駐車場も常夜灯もあり、紀北の港の中ではアクセスもいいので、昼夜問わずエサ釣りやルアーマンはもちろん、ファミリーで来ている人も多い。子供たちが釣り場の後ろで遊び回っている事もあるので、キャスト時は後ろにも特に注意を払っていただきたい。
このポイントは魚種も豊富なので、アジングの際にエギングロッドやプラグ、ワインドなどの予備タックルを積んでおくと、アジ以外のターゲットも遊んでくれ、お土産が増えるかも。
外向きは足場悪く注意必要
最後に、今回は港内内向きを紹介したが、外向きでも釣りをしているアングラーもいる。
ただし外向きは足場がかなり高く、大きなテトラが入っているので、あまりオススメできない。もし、外側で釣りをする場合は、ライフジャケットは当然の事ながら、安全面には最善の配慮をしてエントリーしていただきたい
<和田格/TSURINEWS・WEBライター>
初島港
所在地:和歌山県有田市