東京湾でワラサが上昇中。東京湾剣崎松輪出船してコマセワラサ釣りを取材レポートする。トップは10尾と好調で、今後もますます入れ食いも期待できる。コマセで狙うワラサのキホンを紹介。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 編集部)
東京湾のコマセワラサ釣り
東京湾剣崎松輪出船の瀬戸丸では8月13日、2隻出しでトップ10尾と好調。バラシが多く、数はかなり有望だ。入れ食いがあり今後も期待十分。
ゲストに9.35kg、7.4kgのマダイが浮上したことにも注目しておきたい。同宿では、ハリスは6~8号を推奨している。
タックル
竿はオモリ負荷50号クラスの2.5m前後。調子は6対4~7対3で、胴に張りがあるものがいい。マダイ用でも代用できるが、青物専用タイプが最適。
ミチイトはPEライン4号以上。タナ取りが重要なのでマーカーがあるものを使おう。
エサ
エサはオキアミを抱き合わせて付ける。尾羽根を切り、切り口からハリ先を入れて腹側に抜く。もう一匹のオキアミは腹側からハリ先を刺す。
エサ取りが多いときにはオキアミの間にイカの短冊を挟むと効果的。
釣り方
釣り座のセッティングは、コマセバケツを竿より風下に置く。右舷なら竿が左側、左舷なら竿が右側に。竿はホルダーにかけたまま、ビシに軽くコマセを詰めてエサを付け、天ビンを投入。
リールのクラッチを切ると同時に、親指でスプールを押さえてサミングし、一方の手でハリスを誘導しながら徐々に仕掛けを下ろす。ハリまで30~40cmのところにきたら付けエサを静かに落とし、ここから一気に海底または指示ダナの下へ。
このとき、竿を手に持ち、竿先を下に向けると落下速度が速い。
タナが底からの場合
タナ取りが底からの場合、ビシ着底後、素早くイトフケを取る。正確な水深を把握したうえで2~3m巻き上げ、そこから1m刻みにコマセをまいてからタナにセット。
指示ダナは「ハリス分プラス〇m」、または「その前後を探って」というように船長から言われるが、メインはハリス分+2~4mの範囲。
ゲストやエサ取りが多い場合は手返しを速めて対応。
タナが海面からの場合
タナ取りが海面からの場合、指示ダナ下の4~5mまで仕掛けを落とし、そこから小刻みにコマセをまいて指示ダナへ。
例えばタナが30mの場合、ミチイト3色+4~5m下まで仕掛けを下ろす。コマセをまきながら巻き上げて、3色と4色の境目が海面になるように。
誘いは同様に行うが、指示ダナは守ること。タナを探りたい場合は、ハリスを1~2m長くして対応する。いずれにしても、この釣りはチームプレイ。時々、船下を通る群れを足止めするため、皆でコマセをまき続けることが肝心だ。
コマセワーク
コマセワークは1度の誘いでまき切るくらい積極的に行い、誘いは優しくゆっくりが基本。船中誰かにアタったときは、船下に群れが入ってきているため大チャンス。コマセをまき、ゆっくり大きく誘って付けエを魚にアピールしよう。
アタリ
ワラサのアタリはほとんどの場合、竿が胴から一気に曲がる強烈な引きが訪れる。ごくまれに居食いや食い上げもある。できるだけイトは出さず、竿の曲がりで引きをかわし、電動リールのスイッチオン。魚の頭を上に向け、あまり遊ばせずに巻き上げる。
隣や反対の舷とオマツリしたら声をかけ合って素早く対処し、時合いを逃さないように。タモ取りは皆で協力し合って行おう。
鮮度の保ち方
クーラーには、あらかじめ多めの氷と海水を入れてよく冷やしておき、魚はすぐに入れて鮮度よく持ち帰ろう。
船上での血抜きはサメを寄せてしまうため禁止している船が多い。
<週刊つりニュース関東版 編集部/TSURINEWS編>