連日の暑さで室内でも汗がにじむほどだ。どうしても冷房を連続運転するので身体がだるくなってくる。そこで短時間、河原でハゼと遊ぶことにした。8月13日は、11過ぎから約2時間ほど和歌山・紀ノ川でハゼを狙い、15cmまでを37匹。いよいよシーズン本番である。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・牧野博)
コイザオ使ったミャク釣りで
強い日差しを避けるべく、右岸の紀の国大橋の橋脚の近くに入る。潮が引いていて河原が大きく広がっているので釣りやすい。いつものようにミャク釣り仕掛けをセットする。
サオは特選水郷小継の4.5m。このサオは本来コイ用のサオであるが、長さの割には軽量で、しなやかさもあり使いやすい。和調のデザインも気に入っている。ミチイトはフロロカーボンの1号をサオ1本分、オモリはミニL天の3号をセットした。
オモリの選択はなかなか難しいところでもあるが、私は仕掛けをぶら下げた時に穂先が少し曲がり、なおかつ仕掛けを振り込んだ時にサオの曲がりが1回で復元するくらいを目安にしている。
コイザオなどの硬めのサオなら2~3号。もっと軟らかめの渓流ザオや和竿なら1号くらいにすることもある。オモリを重めにセットすると、ハゼの掛かりはいいがサオの操作性が悪くなる。軽くするとその逆になる。このあたりはアングラーによって好みの感じがあると思う。
ハゼは1投目からヒットし好調
ハゼは1投目から順調に釣れてくる。前回に比べると若干サイズもよくなってきたようだ。10cmを超え、11~12cmのものが多かった。足元近くでシグナルを送ってくることもあり、オモリの付いた仕掛けが引っ張られるのを見ながら釣るのも面白い。秋口になり、もう少し水が透んでくれば見釣りも可能である。
そんな中、時にサオ先を引き込む強い魚信で15cmクラスも登場、ハゼ釣りらしくなってきた。
途中、にわか雨が降ったが、橋のたもとなので雨宿りできる。しかし13時半くらいから時々強い風が吹くようになった。これは太平洋上にある台風の影響である。暑さも増してきたので終了した。
当日の釣果はハゼ15cmまでを37匹。前回よりも数が伸び、型もよくなってきたと思う。いよいよ夏ハゼ本番に突入である。
多彩なゲストも楽しめる
今回はゲストが少なかったが、このポイントではキビレの子なども結構よく掛かる。他にセイゴなどもよく引くので面白い。そして、ルアーマンにはよく知られていることであるが、マゴチが紀の川大堰までのぼる。河口の投げ釣りでも時折良型が仕留められている。私も30cmほどの小型であったが、ハゼのミャク釣りで釣り上げたことがある。
また、川面を見ているとコイやエイが泳いでいたり、テナガエビが捨石の陰にいたりと、飽きないものである。運がよければトビハゼの姿が見られるかもしれない。
これからさらにハゼの釣況はアップする。台風が過ぎて、穏やかな川面になれば、また釣況は回復するはずだ。
釣行の際は飲料水を忘れずに持って、足元をしっかりしていくことが肝心だ。時折橋のたもとの日陰で休憩しながらのんびり楽しめる。
交通
電車利用なら南海・和歌山市駅からバスまたはタクシー。自家用車で大阪方面からくる場合は、第2阪和国道を大谷ランプで下り、側道を通り紀ノ川の堤防沿いの県道へ。右岸の市民スポーツ広場、左岸のせせらぎ公園に駐車スペースがある。
<牧野博/TSURINEWS・WEBライター>
紀の国大橋周辺