台風接近で開催が危ぶまれたが、7月20 日にマルキユー(株)主催のM-1カップグレ大会が無事執り行われ、私も仲間と参加した。結果は3kgちょっとで入賞こそ逃したが、仲間とわいわい楽しい大会になった。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・濱堀秀規)
抽選の結果宇和島湾内へ
今回私は友人たちと一緒に3人で参加した。受け付けに間に合うよう到着した愛媛県宇和島白浜の駐車場には、思ったよりも車が少なく、台風の影響を心配して取りやめた方が多いのだろうと推測できた。
さて、船は沖の日振島3船、宇和島の湾内4船の配分である。ルールは、マルキユーの名前にちなんで、グレ9匹までの総重量である。
クジを引くとなんと、3人とも宇和島の湾内行きの船に当たってしまった。湾内は数は釣れるが、沖よりもサイズは小さくなる。そこで、グレの群れの中から少しでも大きなサイズのグレを食わすことが入賞への道である。
堂﨑のテトラへ渡礁
私の下りた湾内の磯は、地元の方に教えてもらうと「堂﨑のテトラ」というそうである。名前の通り、ズラッと入っているテトラの真横の磯である。
表向きは船の航路にもなっており、漁船のみならず、観光船や定期船が通るたびに、波が磯をはい上がってくる。満潮に近い時間には、バッシャンと海水がバッカンの中に入り込む。急いで人間の釣り座よりも高いところにエサバッカン上げて避難した。
一緒に上がった方が、航路向きを釣っていたので、私はテトラと表の航路向きの間に仕掛けを投入してアタリを待った。
すぐにミチイトを引っ張っていくアタリが出たが、やり取りをしている途中で沖のシモリに潜られてしまった。
「ありゃー、沖にシモリがあるんやな。」
サオを緩めても、引っ張っても出てこない魚をあきらめて、ミチイトを手で引っ張っると、ピクピクと魚の振動が伝わってくる。
急いでリールを高速巻きすると、今度は緩んだミチイトがサオ先に複雑に絡まってしまった。仕方がないので、今度は手でミチイトを手繰り寄せた。すると、なんと30cmのグレが食っているではないか!「なんとラッキー!」これが1匹目。
同じ場所ではサイズダウン
同じ所を狙うと、だんだん型が小さくなってきた。隣の人は、バッチくらいの赤ちゃんサイズのグレを食わして苦笑いしている。そこで、私は遠投作戦に切りかえた。
遠投でも数匹食ったが、すぐに小さい型の魚にかわってきた。そこで、今度はあっちこっちに仕掛けを入れる作戦にする。するとテトラの際で、大きなアジが食ってきた。沖向きでは小アジなのに、テトラの際で大アジとはどういうことかな?隠れる場所があるところに大きなアジがいるのかな?と数投同じように釣ると、大アジが釣れる。
大会でなければこのアジを狙い続けるのだが、グレを9匹以上釣らなくてはならないので、あっちこっちへ遠投して少しでも大きなグレを狙っていく。
魚の入れかえを試みたが…
この時、規程の9匹は釣り上げていた。あとはサイズの大きなものに入れかえることができるかどうかが決め手になるので、小さなグレちゃんは即リリースである。
9時半ごろ、一緒に上がった人は、見回りの浜﨑渡船はまかぜに乗り込んだ。磯がわりである。私は、同じ場所で粘ることにして、荷物を手渡しして、手を振った「がんばってよ~」。
見回り船の後、潮が下がってくるにしたがってサイズの入れかえどころか、魚がますます小さくなっていく。終了の30分前に、クーラーには35~25cmくらいのグレが15匹くらいは入っていたが、半分くらいは25cmの兄弟サイズばかりであった。
「こりゃ入賞はダメだわ。小さいのばっかり。抽選会に期待しよう」とあきらめて、釣り場を海水で洗い、納竿した。カモメが、流れていくエサをついばみにくる。「鳥は何でよく知っているのだろう。釣りを終わったことを。」
3kg台で入賞ならず
そして計量では、友人の井上さんが2kg台で「あかん、小さいんばっかりじゃ」、私は3kg台で「私も小さいわ」、工藤さんは4kg台で「もしかしたら、(入賞)いけるんじゃない」と期待したが、本大会決勝出場件の4位に、ほんの数十gだけ届かず残念であった。
優勝は、日振島方面の船で「横島の北の中」へ渡った徳島の渡辺さん。40cmオーバーを数匹含む良型グレを規程の9匹を揃えていた。渡辺さんは、マルキユーMFG枠で、既に全国大会出場の権利を持ってるので、全国大会出場の権利は2位と3位の人の他に、次点の4位の人が繰り上げ当選となった。
その後は抽選会や、じゃんけん大会で盛り上がった。じゃんけん大会では、いつものように一緒に参加した3人とも早々と敗戦したが、抽選会では3人ともステッカーなどが当たった。これも大会の楽しみである。
また、Youtubeなどのメディアで見かける、地元愛媛のマルキユーフィールドスタッフの有志にも会うことができて、楽しい会話が弾んだ。
メーカー主催の大会は、結果を求めるだけでなく、皆とワイワイおしゃべりすることも楽しみのひとつである。仲間内だけで釣行に行くだけでなく、メーカー主催の大会に参加することも楽しいのでおすすめである。皆さんも参加して楽しんでほしい。
<濱堀秀規/TSURINEWS・WEBライター>
浜崎渡船