通称「2号線」の右分流へ入川
海産と人工産の混生する最下流のサオ釣り専用区となる龍野地区は、カワウの食堂になっているため、初日はさらに下流域となる通称「2号線」の右分流に入川。
水量は、20cm高とまずまずの水量です。農繁期の田植え時期も終わったこのエリアは、一昨日の雨で腐りアカも飛び、やや白川状態ですが沢山のハミ跡がありました。
早々に海産遡上アユ登場!
エン堤からの本線の流れを外して、やや緩やかな残りアカのあるポイントへオトリを送り込むと、左右に追われて即ヒット!
幸先いいミラクルヒットとなりました。急瀬対応のパワーロッドががっちりと流れを横切るファイターアユを止め、水を切って宙を舞った掛かりアユが手元に飛び込んできます。
グッドサイズの海産遡上一番アユは、約22cm。精悍な顔つきと尾ヒレの大きさがそれを物語っています。
1日目の最終釣果
鼻カン周り仕掛けを5.5号から一気に6.5号に変更し、ハリも7号から7.5号にアップ。
ちょっと興奮気味に「行ってこい!」と流芯を潜らせると、目印が水中に突き刺さる爽快なアタリとともにトルクフルなパワーで対岸の流れへと引き込まれます。
慎重に引き抜いてほっと溜息をつくと、雲の切れ間から太陽光が差し込み、太陽からのエールをもらって、ようやく平常心にもどれたような始末。
何でもないような瀬では、次々にヒット!しかし、その後は単発な釣果となり約3時間で11匹を取り込んで納竿としました。
2日目は左本線流へ
2日目の7月2日は、同エリアの2分流の左本線流に入川。ここでは、JRの橋下の関係のため小分流が3本ある中、右岸の水深のあるポイントを選択。水温が安定する午前11時過ぎからゆったりと釣りをスタートしてみました。
足元の底石はハミ跡がいっぱいです。30cmの水高のため腰までつかって対岸のポイントを狙ってみることに。
やや大きめの養殖オトリにワクワク気分で鼻カンを通すと、グングンと緩やかな流れをオトリが上り始めます。しかし、その後いきなり目印を見失います。「あら!目印が!」どうやらアユが掛かったようです。
逆光のポジションと腰下ほどの水深と逆上げスタイルでオバセをかけた瞬間だったため、一瞬目印を見失うハプニングに見舞われながらもファーストフィッシュがヒット。ゆっくりと引き寄せてタモに収めたアユは、オトリと同サイズ。今日も楽しめそうです。
2日目の最終釣果
このエリアの釣りは、すべて泳がせの釣り、オトリ任せの優雅な釣りです。とりあえず5匹をキープして隠忍自重となる前に橋下下流へと移動。
ここでは、エン堤下の数ある流れに引き釣りスタイルでスタンスを取って、オトリを送り込みます。すると、目印に爽快なアタリが連発。嬉しくなってしまいました。
タイムリミットの午後2時過ぎに後ろ髪を引かれる思いで、15匹の釣果で納竿とすることにしました。
カワウは線路の近くがいない?
下流部には、約700羽のカワウのコロニーがあり、魚影もかなり薄いと思っていましたが、カワウも電車通過の騒音や線路点検の人影を見て近寄りにくいようで、やはり海産遡上の一番アユは健在でした。
入川者も少なく、ゆったりと釣りができるマイポイントをまたひとつ見つけることができました。カワウの追っ払いを兼ねて、ひと雨後にまた訪れてみたいと思っています。
<森雨魚/TSURINEWS・WEBライター>
揖保川漁協