毎年、この頃になると明石界隈の波止では40cm級のサバが釣れる。今年も夜釣りの電気ウキ釣りで好調に釣れているようなので、7月5日の夜に様子を見に行ってきた。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西 編集部・中西)
仕事帰りでサバゲー
今週の仕事を終えて頭の中は飲酒モードだが、明日の夜に外は白く中はほんのりピンク色のレアなキズシ(シメサバ)をあてに一杯するのを夢見て、今日はビールを我慢。
一杯飲みに向かうサラリーマンの流れに逆行し、家路を急ぐ。大サバは昨年も釣りに行ったが不発に終わったので、「今年こそ!」の意気込みもある。
21時にバイクで自宅を出発。国道171、43、2号線を乗り継いで、目的のアジュール舞子には23時前に到着。60kmほどの距離なのに、信号が多くて2時間もかかってしまった。が、ちょうど釣りをやめて帰宅する人もポツポツ現れる時間で、満員御礼の釣り場にうまく釣り座を取ることに成功した。
ショアジギでサバ狙い
急いで準備を整え、まずは18gのジグをセットしてキャスト!着水後しばらくフリーフォールで沈め、シャクリながら引いてくる。
と、ここで重要なことを思い出す。
「サバってどんなアクションで釣るの?」ということ。
ショアジギングでのサバ狙いは一年ぶりだが、前回は釣れていない。その前サバを釣ったのははるか昔。さらに、この時はすこぶる活性がよく、キャストしたら何もしなくても食ってきていたのだ。
当日は、いろいろアクションを試しながら探るが、一向に反応はない。好調と聞いていた割に周りでも釣れていないので、とりあえずもう一本サオを準備し、気配が出るまでは足元で根魚を釣ることにする。
しかしこちらは際に海藻でも生えているのか、根掛かり地獄。ほぼ毎投何かに引っ掛かり、ジグヘッドを次々ロストしてしまう。どうしようか思案していると、右隣りの釣り人が本命を釣り上げた。続いてその釣り人の右隣りの釣り人にもヒット。波止のあちこちで電気ウキが沈み、本命のサバがヒットし始める。
サバの時合い到来!
いよいよサバが回ってきた!ジギングに集中するが、こちらは全く反応なし。さらに、両隣がウキ釣りのため、なかなか手返しよく釣れない…。
ということで、こんなこともあろうかと用意しておいたサンマの切り身を取り出し、エサ釣りに翻意する。サバのキズシが食べられるのであれば、手段は選んでいられない。
仕掛けは、ジグのかわりにチヌバリを結び、ハリから50cmほど上にケミホタルを付けただけといたってシンプル。最近タチウオ釣りで注目されているノーシンカーの釣りだ。
とはいえ、この釣りがサバにも有効なのか不明だったため、最初はハリのすぐ上にガン玉を打って、飛距離を稼ぎ、エサを沈みやすくした。
仕掛けを変更して数投目、かすかに見えていたリーダーに付けたケミホタルの光が、潮流とは反対に動いた。
アタリだ。素早くイトふけを巻き取り、渾身のアワセ!
が、何かついているのは確かだが、手応えが軽い。スルスルと抵抗もなく寄ってきたのは、サバはサバでも小サバ。周りでは30cm以上のサイズが上がっているのに…。キズシにはできないので、リリースする。
じっくり食い込ませ本命35cm
数投後、同じようなアタリでまたまた同サイズが釣れる。原因はわからないが、エサの沈降速度に問題があるのかもと、ガン玉を外して様子を見ることにした。
今度はアタリがあっても乗らない…。確実にエサをくわえて走っているのに、アワせるとスカ!
全く嫌になる。
こんなことを数回続けているうちに、好調に釣れていた周りのウキ釣りの人にもアタリがポツポツの状況に。
「時合い終了、一人だけボウズ」という結果がちらつき焦るが、さらにじっくり待って食い込みを促すことにする。
アタリがあっても我慢。両隣の釣り人の仕掛けを気にしつつ、できるだけ好きなように走らせてからアワせると、グンッと心地いい重量感がサオに乗った。
ようやくのヒット、慎重にやり取りし、魚を寄せてくる。時折ドラグを滑らす引きで、良型の予感。足元まで寄せ、一気に引き抜いたのは35cmほどのマサバであった。
何とかお土産をゲットし、感無量!
すぐにしめて首を折り、水汲みバケツで放血させる。おいしくいただくため、次を釣りたい気持ちを抑えて丁寧に処理する。