暑い季節が始まった。サーフでの投げキス釣りが最高に気持ち良い季節だ。今回は、少しでも多くの方にこの爽快感と充実感を味わっていただきたく、本格的な投げ釣りを解説していきます。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・横山准司)
どのように釣ればよいのか
キスを釣るときに忘れてはいけないことは、まずはキスのいるポイントを探すということ。その時の状況により、距離や群れの大きさが変化するからだ。事前情報を基にキャストしても、全く釣れないことはよくある話だ。早めにキスを探すにはどうしたらいいか。
砂浜の状態は場所により異なるので、隣が釣れても自分にはキスが掛からないことはよくある。それはキスの集まりやすい場所 があるからだ。
探り方
立ち位置により釣れるポイント、釣れないポイントは当然あるが、距離に関して両隣は近投、自分は遠投しか魚がいないということはあまり聞かない。横方向は釣れない場合はその場で待つ方法もあるが、探し歩くのが得策と考える。
距離に関しては遠くから手前までを最低1~2回は探ろう。遠くから近くを探る場合、時間をかけてゆっくり探ると、エサがなくなった状態で仕掛けを引いてしまうことがある。距離を分割して範囲を決めて探ろう。
例えば最初に6色~4色以内、続いて4色から2色の間を探る、といった具合だ。1人で情報を取るには時間がかかるので、近隣が何色投げているかを確認しながら自分の釣れるポイントを探すことも重要だ。
探る方法にはリールでサビく方法と、サオでサビく方法がある。私はサオでサビくとき、サオを立てる方法と横に寝かす方法 リールでサビくときは潮の流れで仕掛けが絡みやすいときや、魚影が濃いときにリールでサビくことが多い。いずれにしても基本は待つのではなく、探すと言うことを忘れないようにしよう。
魚影の濃さを見極める
キスを探し当てたら、群れが散る前に1匹でも多く釣りたい。魚影が濃い場合と少ない場合では、どのように対応するのがいいか。
基本的な考え方は、魚影が薄いときは連掛けより着実にキスを仕留めることを考え、キスが掛かったら1匹でも早めに回収する。連掛けを狙うと時間のロスとバラシのリスクが発生するからだ。魚影が濃いときは連掛けを意識し、できるだけ短時間で多くのキスを掛けることを意識する。
魚が多いと仕掛け絡みのリスクが発生する。魚がエサを捕食するタイミングと仕掛けを引く速さをバランスよく取ることが大事だ。仕掛けを引く速さが遅すぎると、1匹のキスが複数のハリをくわえてしまう。
魚影が濃いときはなるべく仕掛けを止めず、一定の速度で引き続ける。キスは最初のアタリが強く出るので、比較的見極めやすい。探りを繰り返しながらキスのアタリをカウントし、必要以上に掛かったキスを泳がせないで回収することも、絡み防止につながる。
簡単ではあるが、私の経験を基に書いてみた。確かな答えはないが、多少なりとも参考になれば光栄だ。
<週刊つりニュース中部版 APC・横山准司 /TSURINEWS編>