5月末、東京湾へマダコ釣りにでかけた。ゴム手袋とクーラーのみ持参でお手軽に楽しめるし、もちろん食べては美味と、オススメだ。
手軽さが魅力の東京湾マダコ釣りへ
船宿から手釣り用の道具とエサ用のカニ、さらにライジャケがレンタルできるので、クーラーとゴム手袋を用意するだけ。この手軽さが魅力だ。
準備していると見覚えのある二人。スポーツ新聞記者の寺沢さんと、テレビでもおなじみの海洋環境専門家の木村さんが同乗。
昨年12月にも乗り合わせていて、なんか面白いことが起きそうな予感。さらに、千葉市の青木さんとも再会して驚いた。年に数回の釣行日が、こうも重なるなんて…。出船時間までに8人が集まり両舷4人ずつ座る。
マダコの釣り方
6時に出船、航程40分ほどで富津南沖の水深10~15mのポイントに到着。釣り方は投入する前に、シブイトを水深プラス3mくらい、木枠から出し、左下の足元にはわせておく。投入時は、仕掛けが底に着くまでイトが絡まないように左手でサポート。
テンヤが着底したら、底から離れないよう小突く。船の流れや海底の起伏に対し、イトの出し入れで、つねに小突ける状態をキープ。
方法は十人十色。どれがいいかは分からない。ただし、手を止めると根掛かりするのでひたすら小突くことが大事。
根掛かりが少なければオモリで海底をコツコツ。一方、その逆(テンヤが何かに引っかかる感じ)なら、ハリ先側でコツコツ。
アワセは迷わず一気に行おう
アタリ(乗り)は、テンヤに濡れ雑巾が乗ったような、重みが加わる感じ。アワセは小突きながら、右手を船べりの外まで伸ばし、マダコの乗りを十分に感じたら、迷わず一気に行う。これが、この釣りで一番重要なポイント。
取り込みはゆっくりでもいいので、スムーズにたぐり寄せる。段をつけるとハリにカエシがないので、バラシの原因になるので気を付けよう。海中から足を広げたオレンジ色のマダコが見えると船長がタモ入れしてくれる。
さて、船中最初のアタリは私にきた。船べりの外ではなく、内側でアワせてしまったので、中途半端な掛かりになって、フッと軽くなりバラしてしまった。かなりの重量感だったので悔しい。
マダコ釣りは根掛かりするのは当たり前。そのような場所に生息しているのだから、果敢に勝負するくらいの気持ちが釣果に結びつく。どうしても根掛かりが取れないときは、船長や仲乗りにお願いしよう。
当日の最終釣果
釣果は1~7尾でオデコなし。トップは木村さん。大物賞は1.7kgで船橋市の後藤さんだった。釣ったマダコは刺し身と空揚げにして食べた。残ったタコは冷凍庫に凍らせておけばいつでも食べられる。
<週刊つりニュース関東版 APC・針生芳昭/TSURINEWS編>