水温上昇とともに鹿児島近海にもベイトが入り、あちこちでロックフィッシュの釣果が聞かれるようになった。5月中盤、その中でも手軽にショアから狙えるアカハタをメインに釣行した。
ベイトとスピニングを用意
広範囲を探れるジグやバイブレーションをフルキャストできるスピニングタックル、そしてジグヘッドやテキサスリグでボトム付近を細かくチェックするためのベイトタックルを用意した。
今回向かった南さつま市の片浦周辺の地磯はアカハタやオオモンハタなどのロックフィッシュの魚影が濃いが、磯場へ下りるには険しい道が多いため、足回りはしっかりとした装備で臨んだ。
バイブレーションでスタート
釣り場に着くと、まずは広範囲を探れるバイブレーションをセット。フルキャストして低層~中層をチェックしていく。この一帯はかなり沖まで沈瀬が散らばっていて、その周辺を丁寧に通していく。いつもは潮通しがいいのだが、当日は潮があまり流れず潮色も良くない状況だった。
数投目、着底から数回転ただ巻きしていると、ゴッ!というアタリ。これはショートバイトで、フッキングまでにはいたらなかった。その後はアタリがなく、場所を移動することにした。
ジグヘッドリグでオジサン!
次の場所でも同じように広範囲をチェックするが、なかなかアタリがなく、ベイトタックルに変更した。ジグヘッドとワームの組み合わせで、キャスト後、ボトムをリフト&フォールでネチネチ探る。
サオに伝わる感触で海底の状況を把握しながら探ると、ルアーが沈瀬に乗り上げた後のフォールでラインのテンションがフッと軽くなった。
ひと呼吸タメを入れ、余分なラインを巻き取り一気にアワせる。ギュッギュッと強い締め込み。首を振って必死の抵抗を見せる相手に対し、一瞬の隙も見せずにゴリ巻き。最後まで強いファイトを見せたのは42cmのオジサンだった。
釣り人の間では不人気な魚だが、血抜きをしっかりして持ち帰るとコリコリとした歯応えで甘みのある身質に驚かされること間違いなしだ。
ボトムただ巻きでアカハタ!
一つ一つコースを丁寧に探ってラン&ガンしていく。
ボトムをただ巻きでゆっくり通していると、ゴソゴソという何やら小さなアタリ。そのまま巻き続けていると、一気にサオをひったくった。
ボトムを一気に走り抜けようとする。サオのバットパワーを信じて、強引に曲げながらボトムから引きはがす。底を切ると案外素直に浮いてきた。一気にぶり上げたのはきれいな縞が美しいアカハタで、37cmの良型だった。
パターンをつかんだため、その後はベイトタックルでボトムを丁寧に探って展開。特に沈瀬やカケアガリ付近は注意して探る。また、リフトのアクションを強めに行ってアピールしていく。
ブレード付きワームでサイズアップ!
沈瀬周辺を通すと、かなりの確率でアタり、25cm級までのアカハタやオオモンハタは釣れるが、なかなかキープサイズは来ない。そこでワームのサイズを上げ、ブレードをセットしてシルエットを大きく見せる。
数投してみるが、明らかにアタリは減った。それでもボトムをただ巻きで通していると、ゴン、ゴン!というアタリ。そのまま一気に食い込み、思い切りアワせるとがっつりフッキングし、強力な抵抗を見せる。
アカハタは底を切るまでが勝負だが、先ほどまでと違い、ボトム付近で必死の抵抗を見せる。ドラグを強めに設定しているため、サオを信じて強引に浮かせにかかるが、一瞬のうちに根に張り付かれてしまった。
一度ラインのテンションを緩めてみると、まだサオ先に生命反応を感じる。そのまましばらく待っていると動きだした。チャンス!一気にラインを巻き取り、強引にボトムから引きはがす。浮いてきたのはコンディション抜群のアカハタで、40cmの良型だった!
同じ場所でさらにもう1尾38cmを追加して、この日は納竿とした。
今後もまだまだ活性が上がって楽しむことができるロックフィッシュ。次回はどんな出会いがあるか楽しみだ。
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<週刊つりニュース西部版 APC・西翔立/TSURINEWS編>
片浦