2019年鮎釣りが解禁!鮎のトモ釣り(友釣り)に必要不可欠なものがオトリ鮎。今回、岐阜県の5漁協管轄内のオトリ鮎取扱店をマップにしました。なお、放流料などの変更がある場合もあります。釣行の際は事前に確認することをオススメします。その際、連絡先が役員宅になっている漁協もありますので、早朝や夜間などの連絡は避けましょう。
郡上漁協管内
今年も待ちに待ったアユ釣りが始まる。皆知っての通り昨年の「7月豪雨」により、至る所で川の地形が変わっている。今回は昨年の災害後でもそこそこ釣果が出ていたポイントを紹介したい。
大和地区の杉ケ瀬
このポイントは昨年の豪雨後でも、入れ掛かりが味わえたポイントだ。瀬の下流の淵は砂利が入り浅くなったが、杉ケ瀬自体は少し良くなったと感じた。釣れるタナが増えた上に、各所に掘れ込みがあり以前よりも変化がある。変化がある分釣り残しも生まれやすく、やり方によっては数が伸びると考えている。
また掘れ込みがあればそこにアユがストックされ、釣り返しが利きやすくなる。今シーズンは初期から釣れると予想しているので楽しみだ。ポイントの詳細は、杉ケ瀬ヤナ前のヤナ袋は毎年ヤナ工事で変わるが、初期の定番ポイントであることは間違いない。
ヤナ前の流れ込みも初期にアユがたまる場所だが、群れアユ狙いになるので、釣り方は泳がせに分がある。そこから下流は魅力的な瀬が淵まで続き飽きがこない。淵は昨年より浅くなったので、今までのようには釣れないかもしれない。釣り方はノーマル、背バリ、オモリとどんな釣り方でも釣果が出る。
大和地区の和合橋上下
和合橋上流の通称「高速下」は、豪雨の後に川が大きく変わった。高速の支柱を境に右岸と左岸に流れが分かれるが、豪雨前は右岸が荒瀬で左岸が分流だった。豪雨後は右岸の荒瀬がなくなり、平瀬になって水深も浅くなった。そして左岸の分流の流れが強くなり、良い感じになった。
昨年の豪雨後は何度もサオを出した。釣れ具合は時速3~10匹、型はバラバラだったが楽しめた。狙い方としては階段を下りてすぐ好ポイントがあるので、ポイントを荒らさないよう注意したい。そして中州に渡って釣った方が攻めやすい。
雨の日は、橋の真下で釣りをすれば濡れずに済む。和合橋下流の通称「五リン淵」も大きく変わった。淵に落ち込む流れが右岸に寄ってしまった。しかし淵に落ち込む瀬のポイントが広くなり、変化にも富んでいるので楽しめる。
堤防沿いの荒瀬では良型も出た。五リン淵自体は流れが弱くなり、淵の頭以外はトロ場になってしまったが、淵の頭の流れ込みは健在で渇水時に攻めたら入れ掛かりだった。
タックルは、高速下なら短ザオが有利。水中イトはシーズンを通し複合メタルの0.05号で十分だと思う。ハリは私の場合状況により使い分けている。高活性時は楔SPの6.5号4本イカリ。低活性なら楔XSPの6.5~7号の3本イカリ。渇水で泳がせメーンの釣りのときは秀尖の6~6.5号の3本イカリをが良かった。
八幡地区のオーナーばり看板下
言わずと知れた有名ポイント。オーナーばりの看板下通称「オーナーカーブ」は、豪雨後でも地形はそれほど変わっていない感じだ。八幡と美並の境に位置するこのポイントは、大石が点在する魅力的な荒瀬。オモリや背バリを駆使し攻略する流れだ。
タックルもそれなりのものが有利。サオは早瀬抜~急瀬抜クラスがメイン。水中イトはメタル系の0.07号以上が無難。ハリはもちろんオーナー。私の場合、楔ⅩSP7・5号3本イカリをメインに、増水時などは満開チラシキツネ8~9号も使う。釣れる時期としてはシーズン前半より後半の方が安定している。落ちアユシーズンなら入れ掛かりもあるだろう。
攻め方としては右岸左岸どちらからでも攻められるが、右岸からの方が立ち位置が決めやすい。掘れ込んだ流れもあるので、立ち込み時には細心の注意を払ってほしい。
今年は年明けから水量が少ない状況が続いている。天然アユのソ上も上がるに上がれない状況だろう。今後水が出ても天然アユが郡上まで遡上し機能するのは後半になると思う。
郡上漁協管内
恵那漁協管内
恵那漁協管内
矢作川漁協管内
岐阜県を流れる矢作川は、6月5日から鮎釣りが解禁される。4月末から6月14日までに2700kg(湖産1800kg、県産900kg)そして6月21日と7月5日に各300kg(県産)放流予定。
岐阜県矢作川漁協管内
益田川漁協管内
早い所では、5月後半に解禁を迎える河川もある。早期解禁に賛否両論あるが、釣りバカにとって少しでも早くサオを振れることはありがたい。今年も恒例の岐阜県下呂市の益田川漁協管内を紹介したい。
解禁日は6月23日の予定。放流量は8500kg(湖産5500kg、人口産3000kg)だ。専用区だが、萩原地区は朝霧橋から萩原大橋までの約3kgの間。なお今年の新しい専用区として、小坂地区の益田川(門坂地区)の約3kg間を設けることになった。
放流日程は5月9日に第1回を行い、6月中旬、までに第1次放流、7月に入ってから第2次を行う予定だ。昨年との違いは、県の人口産の取り扱いだ。門和佐地区(中原地区)に放流するアユの全てが、人口産(280kg)で統一となった。
新しい試みだが、実績がないわけではない。同じ漁協管内の小坂川でいい成績を上げている。水温の低い小坂川で実績があるのなら、初期から水温が高い門和佐川は海産系の人口産にとって好条件のはず。何より若く行動力のある支部長をはじめ、関係者の努力で少しでもコンディションのいい魚や釣り場を作りたい思いで実現した。
アユの扱い方や放流方法を専門家から学び、1から取り組んだ。放流量も昨年より2割ほど多いため、釣果に期待したい。
しかし水量が少ない小規模河川のため、1カ所で一日を過ごすには無理がある。アタリが遠のいたら移動するフットワークの良さが、好釣果につながるだろう。
また水引きが早いため本流が濁ってできないときでも、サオ出しできる穴場的存在でもある。頭の隅にでも置いておくといいことがあるかも。昨年はゲリラ豪雨、台風の直撃などでいまだに爪痕が残っているが、自然の中で育つ魚たちはたくましく元気だ。
チカチカに磨いたサオ、はやりのベストを着込んで、いざ出発だ。なお釣行前には漁協に不明な点を確認し、マナーを守って楽しい一日を。
▼この漁協について
宮川下流漁協管内
宮川下流漁協管内