沖堤での落とし込み釣りで本命チヌ不発もコブダイ熱烈歓迎【須磨一文字】

沖堤での落とし込み釣りで本命チヌ不発もコブダイ熱烈歓迎【須磨一文字】

今年のチヌは大阪湾各地の防波堤で春先から好調に釣れているが、その釣法はもっぱらフカセ釣り。一方で今年は波止のイガイの着生状況が悪く、落とし込み釣り、ヘチ釣りは、未だ開幕を迎えていない。そこでチヌの落とし込み釣りの新しいポイントを開拓しようと5月18日、兵庫県神戸市・須磨一文字に初めて釣行した。

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TSURINEWS編集部 TSURINEWS編集部

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渡船須磨丸で須磨一文字へ

沖堤での落とし込み釣りで本命チヌ不発もコブダイ熱烈歓迎【須磨一文字】須磨丸の受け付け所

須磨一文字は、須磨ヨットハーバーの東側一帯、須磨港から海側の間近に見える東西にわたる沖防波堤で、渡船・須磨丸が渡している。専用駐車場はないので、近辺の須磨ヨットハーバーの有料駐車場に先に立ち寄って駐車してから受付場に向かい、乗船手続きをする。

乗船場は受け付け場のすぐ東に見える。利用時には救命胴衣を着用のこと。初めての釣行だったが、船長もスタッフも親切で頼もしかった。ただ、スタッフに近況を聞くと「フカセ釣りの人が大半で、正直、落とし込みもヘチ釣りも、ほとんど見かけないですね」と、私にとっては残念な答えが返ってきた。ならば自分が新たな情報源になってやろうと意気込む。

須磨一文字の概要

渡船は東端1カ所と西側2カ所の船着き場に付けてくれる。波止の形状は、沖向きは幅が狭く海面から足場が高いのが難だが、潮通しがいいので釣り場のメインは沖向きだ。

東西両端付近が人気のポイントで、東端灯台だけテトラが積まれている。取り込みの際のタモは、干潮時でも対応できるよう6m以上の長さがほしい。内向きは広く足場がいいので、初心者やファミリーでも安心だ。

沖堤での落とし込み釣りで本命チヌ不発もコブダイ熱烈歓迎【須磨一文字】須磨一文字の釣り場風景

エサとタックル

釣りエサは、近辺のエサ光や、フィッシングマックス神戸ハーバー店、垂水店などで予め購入するといい。各店は須磨一文字の情報にも精通している。イガイの着生状況が悪いということで、当日は落とし込み釣りの定番の岩ガニと青コガネを購入した。

タックルは、落とし込み専用ザオ4.2mとリールに、ストライプカラーの落とし込み・ヘチ専用の2号ライン。ラインの先には市販の目印仕掛けとハリスは1.7号を直結する。ハリスは硬めのものがいい。ハリはチヌバリ3号で、チモトにはガン玉2Bをかませる。

沖堤での落とし込み釣りで本命チヌ不発もコブダイ熱烈歓迎【須磨一文字】使用した道具類

当日の釣り方

一番船には間に合わず、同船者10人ほどと朝5時ごろの船に乗り、東側の船着き場で下船。7時半ごろまでは、渡船は釣り人が集まり次第随時行き来していた。最終的には午前中だけで40人ぐらいで、落とし込み釣りができるスペースは十分あると内心ほっとしながらタックルの準備にかかる。エサはビニールバケツに海水を汲んで生かしておき、持ち歩く分だけ小分けする。

沖堤での落とし込み釣りで本命チヌ不発もコブダイ熱烈歓迎【須磨一文字】壁際を探る

5時半ごろから釣りを開始。沖向きを西側に向かって探り歩くことにした。チヌの落とし込み釣りは、波止の外側の壁際からハリスと目印仕掛けをできるだけ離さず、エサを縦にまっすぐに、文字通り落とし込んでいく釣法。海中の魚に違和感を与えないようなエサの落とし方ができるかどうかが腕の見せ所だ。

ただし、沖向き壁面は所々に微妙な段差のズレがあり、一般的な垂直壁面のコンディションではない。また、多くの着生物や海藻が付着しているので、今回は仕掛けを着水させる時は壁面からいったん30cmほど離して、ハリスの全部が海中に収まって潮になじんでから、サオ先操作で仕掛けを壁面に寄せてくる方法をとった。

まずはコブダイから顔見せ

海中の様子を探る意味で、外道も視野に入れ、まずは青コガネのエサで攻める。満潮時は海底まで10mぐらいと確認。釣り始めて早々、東端でエビまき釣りの人が良型のハネを、続いてフカセ釣りの人がチヌを仕留めた。当日は大潮で6時ごろの満潮、そこから12時半過ぎごろまで下げ一方。勝負は早そうだ。

すると6時ごろ、中層よりやや下でサオ先をいきなりひったくるアタリが出た。しかし瞬殺のライン切れ。これはカンダイ(コブダイ)の仕業に違いない。そこで、わざとイトふけを作って、それを保ちつつ同じペースで落としていく方法にマイナーチェンジする。

沖堤での落とし込み釣りで本命チヌ不発もコブダイ熱烈歓迎【須磨一文字】灯台付近にはテトラも

このイトふけでゆとりを持たせたのが正解。6時半ごろ、イトふけが先にスーッと沈み、その次にサオ先を押さえ込もうとするタイミングでサオを立てると、ヒット。魚は底へ潜ろうと凄いパワーで抵抗する。ひたすらサオ全体で溜めて魚を海面に引っ張り上げるしかない。

姿を見せたのは本命のチヌではなくカンダイだが、この大きさなら落とし込みタックルでも十分捕獲できる。一発でタモ入れに成功。サイズは40cm。幸先よくお土産は確保した。

チヌの反応は無し

この後は本命のチヌを釣りたいと、エサを岩ガニにかえて西へと探り歩くが、岩ガニには全く反応がない。仕方なく青コガネに戻すと、外道のフグやガシラがアタックしてくる。カンダイのアタリもあるが、ヒットには至らない。

本命のチヌの反応がないまま、9時ごろには青コガネを使い切り、不利を承知しながらも、岩ガニで続行するしかなくなった。

カンダイサイズアップ

元気でちょうどいいサイズの岩ガニを選び、落とし方もいろいろと工夫して、魚へのアピールを試みる。しかし、時合いも過ぎ、潮の動きも落ちてきて、波止全体で魚の活性が止まってしまったようだ。

苦戦が続いたが、ヘチ釣りの人がカンダイをヒットさせた。まだチャンスはあると気合いを入れなおす。

すると9時半ごろ、イトふけがツツーと引き込まれた。サオ全体で大きくアワセを入れるとヒット。海中に潜ろうと物凄いパワーで抵抗するので、カンダイと確信。とにかくサオ全体で溜めるしかない。抵抗力が弱まり海面に現れた魚体は1匹目より大きい。最後の抵抗をかわしてタモ入れに成功。仕留めたのは48㎝。これを機に納竿することにした。

沖堤での落とし込み釣りで本命チヌ不発もコブダイ熱烈歓迎【須磨一文字】仕留めたカンダイ2匹

本命のチヌは不発ながらも、落とし込み釣りの醍醐味は十分に味わえた。自然の恵みに感謝しておいしくいただきたいと、2匹の獲物は血抜き、内臓取りと下処理をした。

10時の迎えの便の船上では、帰りの同船者達と釣果を見せ合いながら、須磨丸のスタッフがFacebook用の写真を撮影。カンダイのほか、良型メバルやガシラを仕留めた人もいて、皆さん笑顔の釣行となった。

沖堤での落とし込み釣りで本命チヌ不発もコブダイ熱烈歓迎【須磨一文字】10時の迎えの船で帰港