ショアジギングの実績が高い石川県の伊切海岸周辺の砂利浜サーフへ釣行。当日は厳しい状況ではあったが、潮目狙いで価値ある1尾をゲット。砂利浜サーフでのポイントの見分け方解説と併せてレポートします。
砂利浜サーフでのポイント探し
日本海側の干満差は大きくて30cm。小潮になるとあまり潮が動かない状況。通常のサーフだと離岸流が出ているところを探すとなると、沖に流れるか、なかなか消えない泡がその場で滞留しているところを探している。
波が高い日に海に出向いて、離岸流が出ているところを見つけるのも一つかもしれないが、非現実的。
サーフでは下を向いて歩こう?
しかし、今回のような砂利浜サーフは意外と探すのが容易。キーワードは「砂利」
離岸流というと、波が岸に打ち付けられて、そのエネルギーが一点に集まって沖に向かって流れていく流れの事とはご存知かと思う。
打ち付けられて集まってくる流れは速いのに対し、離岸流が出ている場所の流れは、沖に向かって流れている部分は水圧もあって速いが、流れが集まって来る場所の流れは遅い。そのことから、波打ち際に粒の大きい砂利、いわゆる玉砂利がたまりやすい。そこを探せばおのずと離岸流が出ていると判断できる。
上を向いて歩こうという歌があるが、砂利浜サーフは「下を向いて歩こう」。
サーフをランガンする際も、玉砂利がたまっている場所をランガンしていけば魚と出会う確率も高くなるであろう。
装備はしっかりと
ランディングの際に波打ち際へ立ち込むことも考えられるので、ぜひ、ウェーダーを着用していただき、波しぶきを受けても大丈夫なように、浮力体の入ったライフジャケットを着用したい。また離岸流に足を取られない様注意をしつつ、サーフゲームに臨んでいただきたい。
※特に離岸流は毎年、流されてしまう事故が起きているので、最新の注意をはらってほしい。くれぐれもむやみに離岸流に入ったり、安易に近づいたりはしないように。
鰤も湧いているようだ
プレジャーボートでこの海岸沖へ釣行に出ている釣友の話だと、鳥山が湧いてナブラもでていて、ジギングで10キロクラスの鰤が湧いているという話を聞いた。
オフショアもいいが、あえてショアからにこだわって価値ある1匹を求めまた通いたいと思う。
<笠野忠義/TSURINEWS・WEBライター>
伊切海岸周辺