春も終わりを告げ、気温が上がり夏のような日差しを感じる日もでてきた。釣りにはもってこいのこの季節、何よりも水温の上昇とともに魚の活性が上がり、釣果が上向く季節でもある。ヘラブナ釣りの基本を紹介するこの連載、2回目となる今回は「管理釣り場の宙釣り編」と題して、初心者でも手軽に釣りができる管理池の宙釣りを解説できればと思う。
釣り方
クワセエサが付いた状態で板オモリを調整し、エサ落ち目盛りをウキのトップ全体の三分の一が出た状態に合わす。バラケエサを上バリ、クワセエサを下バリに付け、最初の数投はウキのトップが沈没寸前までしっかり入るようにバラケエサを付ける練習。バラケの大きさは500円玉程度だ。基本的にしっかり入らないと自分の釣っているタナにヘラを寄せることができないので、意識するようにしよう。
ウキが立ってからなじむまでの間か、バラケが付いている時にウキに動きがない場合はヘラが寄っていないので、バラケが抜けて一呼吸したら仕掛けを回収し、次のエサ打ちに移る。早めのペースでエサ打ちし、ヘラを寄せていく。
ウキに動きが出たら、しっかりしたアタリを積極的にアワせる。アワセはサオを左右どちらかに20cmほど強く動かす。チョウチンは上にアワせると仕掛けが切れやすいので注意が必要だ。
アタリがない場合
①エサ打ちペースを早くする。
②バラケを角張らせてエサ付けし、バラけるのを促進する。
③ハリスを5cm単位で長くする。4月から9月の活性がある時期は50cmが最長。10月から3月の活性が低い時期は最長80cm。
④ワンサイズ下バリを軽くする。
アタリがあるが釣れない。または口以外に掛かる場合
①しっかりしたアタリをアワせる。
②バラケを一回り小さく丁寧に付け、バラケの広がりを抑える。
③下ハリスを5cm単位で短くする。最短は25cm。
④下バリの大きさをワンサイズ大きくする。
これらが基本的な対応になる。動きがない場合は寄りが足りないか、セッティングが重い。動きすぎる場合はバラケが開き過ぎかセッティングが重い。シンプルに考えるのが好釣果に繋がる。
ウキの動きから水中をイメージし、ヘラの活性によりエサ、セッティングを合わせていき、いい動きを出していこう。
自分で釣った実感が醍醐味
釣れたではなく、釣ったという実感がヘラブナ釣りの醍醐味。そして、手軽に釣ることができるのもヘラブナ釣りの魅力だ。
いろいろな楽しみ方ができるヘラブナ釣り。皆さんもぜひ、最初の一歩を踏み出してみてはいかがだろうか?きっと、ヘラの引き、ウキの動きに病みつきになる事間違いなし。これを機会に釣り場でサオを出してほしい。
<土屋直人/TSURINEWS・WEBライター>