日ごとに暖かくなり、日中は汗ばむ日も多くなってきた。いよいよ新緑の季節の到来です。さて、「春の恵みいただきます」三回目となる今回は、春の山菜の代名詞・タラの芽を使った『ぺぺロンチーノパスタ』を紹介します。
タラの芽
渓流釣りはそろそろ川虫からミミズやブドウ虫にメインのエサがかわる時期で、新緑が芽吹くと魚たちは頭上から落ちてくる虫にも意識を向けはじめる。毛バリを使ったフライやテンカラも楽しいシーズンに突入する。
そうなれば春も半ばを過ぎたということ。渓流沿いで採取できる山菜も真打登場の季節である。
今回の主役のタラの芽とは、ウコギ科の落葉低木・タラノキの新芽のこと。日当たりのいい山の斜面に生えていることが多い。
トゲだらけの幹の先に赤茶色のつぼみができ、これが芽吹いたころが食べごろ。あまり大きくなったものは固く、トゲも鋭くなっているのであきらめよう。
タラの芽のぺぺロンチーノパスタ
今回はタラの芽をたっぷり使った美味しいペペロンチーノを紹介しよう。
【材料】
材料は、1人前でパスタ100g、タラの芽4~5個、ベーコン3枚、ニンニク一片、鷹の爪1本、オリーブオイル大さじ1、塩適量。
1.タラの芽、パスタを茹でる
まずは沸騰したお湯に塩をひとつまみ入れ、タラの芽を茹でる。ひと煮立ちさせたら、ザルにあけて水を切る。この工程を面倒だと思う方は、パスタが茹で上がる数分前にパスタを茹でる鍋に投入してもOKだ。
続いてパスタを茹でる。沸騰したお湯に塩を入れ、既定時間マイナス1分でタイマーを合わせておこう。
2.ニンニク、鷹の爪を炒める
パスタを茹でている間に、フライパンでみじん切りにしたニンニクと輪切りにした鷹の爪を弱火で炒め香りをたたせる。
ある程度ニンニクがこんがりしてきたら、細切りにしたベーコンを投入。こんがり炒める。
炒めたら、お玉1杯分パスタの茹で汁を入れて乳化させよう。
3.茹で上がったタラの芽とパスタを炒める
茹で上がったパスタとタラの芽をフライパンに移し、炒めながら塩で味を調整しよう。
独特の味わいと歯切れのいい触感が魅力のパスタの完成だ。
食べた感想
鮮やかな緑が美しく、ニンニクの香りが食欲を刺激、一口食べれば、最初にピリピリと効いた鷹の爪の辛みがガツンとくるが、独特のタラの芽の味わいと歯切れのいい食感もしっかり味わえる。
なお、タラの芽が必要分見つからなかった場合は、菜の花などを加えて彩を添えるといい。今回も採取できたタラの芽が少なかったので、菜の花で水増しした。
タラの芽の天ぷらにあきたら、ぜひ試してみてほしい。
<中西/TSURINEWS・関西編集部>