3月26日(火)、南房小湊の大栄丸から、フラッシャーサビキ~イサキのリレー釣りを楽しんだ。
当日の状況
先着の4人組が四隅に座り、私は右舷胴の間の操舵室横へ。5時、大和田彰船長の舵で出港。真沖の釣り場を目指す。天候は曇り、時折、小雨が降り肌寒いが風はなく海上はナギ。
航程20分ほどでスローダウン。「はい、準備してください。」のアナウンスがあり、フラッシャーサビキ仕掛けを船縁に並べてスタンバイ。軽く制動がかかると「どうぞ、水深120mです!」と投入合図。
フラッシャーサビキから
手前マツリに注意しながら、オモリ→仕掛けの順に投入。
落とし込み中のアタリはアジやサバなので、即巻き上げ。
底付近でのアタリはクロムツの場合が多い。アワせずに放置してしまうとハリを飲まれて鋭い歯でハリスを切られるため、すぐに竿をシャクってハリ掛かりさせる。
小移動を繰り返しながら5回ほどの流しで、全員がサバやアジ、クロムツを確保したところで、イサキへリレーするとのアナウンスがあり、アミコマセの入ったカゴとイカ短(白)が配られる。
タックルをイサキ釣り用に持ち替えて準備するうちに、船はナダへと移動。
イサキ釣りへリレー
ポイントに着くとカゴにコマセを詰め、下窓は全閉、上窓を1/3ほど開放。ハサミでイカを米粒大にカットし、ハリのフトコロに付ける。
すぐに反応を見つけた船長から
「いいですよ。タナは海面からビシの位置で20mです!」の合図。
仕掛けを入れ、振り子の要領でビシを前方へ振り込む。水深22mで止めて3秒ほど潮になじませてから竿を1m幅であおり、竿先を海面へと戻しながら1m分を巻き取りタナを合わせてアタリを待つと、すぐに小気味いいアタリが穂先をたたく。ソフトに竿を上げてアワせテンションを保ちながらさらに待つとまたすぐにメリハリの効いた引き込み。ここで巻き上げを開始。
上がってきたビシをコマセカゴへ入れ、仕掛けをたぐると、3つの魚影が見えた。十分に引き寄せ、腕をいっぱいに伸ばしてハリスの魚に近い部分をつかんでイサキを次々と取り込む。
ダブル・トリプル連発
1投目からのトリプルに気をよくして再投入しようとしたものの、潮が速くポイントから外れてしまったようで、再び潮上に船を向けると再開の合図。次投も同級を一荷で取り込む。
1投入で3回流すと小移動して新しい釣り場へ。
イサキの活性はすこぶる高く、投入ごとにダブル、トリプルで上がってくる。たちまちオケの中がビッシリと埋まる。
右舷トモの小島恒利さんは長竿を駆使して中型を一荷で上げた。「イサキは1年振りだが、シャープな引き込みで楽しませてくれますね。」と満足そう。
左舷ミヨシの本島孝利さんは1尾ずつ着実に釣果を伸ばす。「1尾ずつ、釣趣をじっくりたのしんでいますよ。」とのこと。
サイズアップも
しばらくすると船長から「型が小さくなってきたので、サイズアップを狙ってみましょう。」とアナウンスがあり、さらに浅場へと移動。指示ダナは15m。
仕掛けを投入し竿を振るとひと際力強い引きがあり、さらに追い食いを狙いしばらく待つと一層強い引きが加わった。慎重に巻き上げ30cm級をダブルで取り込むと、次の流しでは30cm超えをトリプルで掛けたが、上バリの1尾だけが残り、1.5号のミキイトがプツリと切れてしまった。
1.75号に交換したが澄み潮にも関わらず、曇天と活性の高さもあり食いは落ちず、ダブル、トリプルで連釣。
右舷ミヨシの野澤さんは太い仕掛けでバシバシと抜き上げている。「細ハリスで冷や冷や釣るよりもこっちの方がいい。」と豪語。確かに、この日はどんな仕掛けでも構わずくってくるほど活性が高い。
港から至近の一帯は同魚の好釣り場が点在しているので、どこでもアタリが途切れない。