昨年9月、宮城亘理荒浜港の大海丸の船長・山川大海さんが45才の若さで亡くなった。五感に優れた名船長だった父のあとを継いで、現在舵を握る息子の山川大地さんは、「父が発病してあとを継ぐことを決意しました。三年間一緒に乗船して、たくさん教えてもらい、今では1人で案内できるようになりました。父が残してくれたこの船と一緒に頑張りますので、よろしくお願いします」と、意気込みを語る。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版・菅野順也)
大海丸でヒラメ狙い
エンジン載せ替えを待ちわびた9月26日(土)に親子で釣行。5時に出船。あいにく雨降りの曇天だが大判ビラメが潜む海域とあって、釣り人の期待は高まる。
山川大地船長(提供:週刊つりニュース関東版・菅野順也)航程40分で水深34m、ツブ根が点在するポイントに到着。エサが配られるとゴーサインが出た。マイワシをメインに、アジとサバのミックス。ハリを装着して投入。
開始早々からヒット(提供:週刊つりニュース関東版・菅野順也)海底にオモリが当たらない位置にタナを保つと、すぐコツンコツンとした感触が竿に伝わった。ゆっくり持ち上げるとゴツンと、ハリ掛かりのサイン。開始のホーンから3分で、62cmヒラメをキャッチ。息子の真海も55cmをキャッチした。
大判求めポイント変更
3人兄弟で仲よく乗船していた遠刈田郡蔵王町の山家美怜さんは、「船釣りが初めてだったのでよくわからず、エサを付けて落としたら釣れた感じです。でも、こんなヒラメを自分が釣るなんてびっくりしました。また来たいです」と、58cmを取り込む。
初めての船釣りでキャッチ(提供:週刊つりニュース関東版・菅野順也)船中で次々とヒットしたが、大地船長は「数は出ていますが、型が今ひとつですね。大判が出そうなポイントに向かいます」と、船を20分走らせる。
80cm級本命顔見せ
今度は水深40mで底は漁礁。根掛かり防止でタナを底から1m上に設定。さっそく、ガツガツ、ゴツン、ギュギューと、強い引き込みと同時にハリ掛かりしてイトが引き出された。
本命キャッチ(提供:週刊つりニュース関東版・菅野順也)「青物か?」と一瞬思ったが、走りは止まって重量感が竿に乗り、本命と確信。タモに収まったのは肉厚の78cm。
その後、船上では大判のラッシュが止まらない。美怜さんの兄・山家憂也さんは、「私は何度もヒラメ釣りをやっています。この釣りは難しいと言われていますが、亘理沖の海は魚影が濃いので毎回釣果がありますね」と、80cmを取り込む。
80cmを取り込んだ(提供:週刊つりニュース関東版・菅野順也)90cmの特大浮上
美怜さんの弟・山家大斗さんは、「兄と姉に大きいのを先に釣られて焦っていましたが、一気に逆転しましたね。最高な手応えでした」と、90cmの特大が浮上。
(提供:週刊つりニュース関東版・菅野順也)石巻市・佐々木ゆりさんは、「根掛かりかな?と思うくらいとても重かったです。今まででいちばん大きいのが釣れて嬉しいです」と、自己ベスト更新の88cmに歓喜。
自己ベスト更新(提供:週刊つりニュース関東版・菅野順也)亘理沖の豊かな海と、亡き名船長が残した船が見事にシンクロ。大地船長も親父譲りの鋭い五感を持つ、素晴らしい船長になること間違いなしだ。
<週刊つりニュース関東版・菅野順也/TSURINEWS編>


