まだまだ暑さが残るなか、久しぶりの漁港へハタ系ロックフィッシュを狙って釣行した。数日前までの大雨による水潮の影響か、定番の足元ではまさかのノーバイト。しかし、狙いを沖の深場へ切り替えて海底の地形を探っていくと状況が一変。アオハタ17匹、アコウ3匹をキャッチする数釣りを楽しめた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター田村昭人)
エギングタックルでロックゲーム
昼過ぎに漁港へ到着。晴天でセミの声も響き、まだ夏の雰囲気が色濃く残っていた。風は強く、湾奥ということもあって向きが安定しないものの、ロックフィッシュは十分狙えそうだ。タックルは7ft台のエギングロッドに2500番台のスピニングリール。
PEライン0.8号にフロロカーボンリーダー2.5号を組み合わせた。リグは5.3gのタングステンバレットシンカーを使ったテキサスリグ。ワームはフィールドモニターを務めているリグデザインのシャッド系ワーム、デザインシャッド2.5inを使用した。
大雨の影響でベイトの姿なし
午後0時30分に釣りを開始。堤防の外向きと先端には、アオリイカ狙いのエギンガーが入っていた。声を掛けて状況を聞くと、ほとんどアタリがないとのこと。朝から釣っていた人でも3号エギほどのサイズのアオリイカが1杯という厳しい状況だった。
漁師さんにも話を聞くと、数日前まで降った大雨の影響なのか、イカも魚もあまり釣れていないという。堤防を見て回ってもベイトの姿は確認できない。先端の釣り人が帰るというので、声を掛けて入らせてもらった。
周囲はエギンガーばかりだが、私は根魚狙い。エギングタックルにテキサスリグをセットし、まずはラメの入ったクリア系カラーからスタートした。
当日の海の様子(提供:TSURINEWSライター田村昭人)定番の足元はまさかのノーバイト
最初に狙ったのは、根魚の定番ともいえる足元の捨て石周り。堤防と平行にキャストして丁寧に探ってみる。ところが、全くアタリがない。先端から左右へキャストしても反応なし。「水潮の影響で手前にはいないのか?」そこで狙いを変え、沖の深場へフルキャストした。
筏が係留されている辺りまで飛ばすと、着底まで30秒以上。シンカーから伝わる感触で、海底には藻があることも分かった。着底後、ゆっくりシャクってからスイミングさせる。すると、すぐに「ココン!」とアタリ。上がってきたのはアオハタだった。
沖の「根」に狙いを絞る
同じ場所へ投げて探ってみると、藻場を抜けて砂地に入ったところでアタリがなくなる。さらに手前の捨て石周りまで引いてきても反応しない。どうやら、この日は沖の藻場や根など、地形変化のある場所に狙いを絞った方が良さそうだ。そこで、反応がなければ手前まで丁寧に引かずに回収。
少しずつ横へ移動しながら、沖の深場にある変化を探していく。するとアオハタを追加。さらに「カン!」と、それまでとは違うアタリが出た。「これはアコウかな?」予想通り、上がってきたのはアコウだった。
ギラギラベイトでアオハタ(提供:TSURINEWSライター田村昭人)アオハタが吐き出したアオリイカ
釣った魚を入れていた活かしバケツを上げてみると、アオハタが何かを吐き出していた。確認すると、アオリイカの新子だった。周囲には目立ったベイトフィッシュの姿がないなか、この個体は小さなアオリイカを捕食していたようだ。
このとき使っていたのは、クリアボディにラメの入ったカラー。この日の状況に合っていた可能性もありそうだ。しかし、数はなかなか続かない。そこで今度は港内中央部の深場を探ってみた。
海底の根を発見
フルキャストして海底を探っていると、シンカーからそれまでとは違う感触が伝わってきた。タングステンシンカーは底質の変化を把握しやすく、こうした地形探しにも役立つ。探っていくと、ある程度広がりのある根を発見。その周辺に狙いを集中すると、アオハタが連続ヒットした。
ところが、しばらくすると再びアタリが止まる。これだけ広い根周りに、もう魚がいないとは考えにくい。そこでワームカラーを「根魚レッド」へ変更してみた。
カラー変更でアオハタ連発
すると1投目。着底後、岩礁帯の上をスイミングさせるとすぐにヒットした。上がってきたのはアオハタ。さらに同じ釣り方でアオハタが連発する。「ここにアコウも混じっていないか?」今度はスイミングだけでなく、小さくシャクってからフォールさせる釣り方へ変更。
根魚レッドでアオハタ(提供:TSURINEWSライター田村昭人)すると再び「カン!」という強いアタリが出て、狙い通りアコウがヒットした。その後はアオハタの反応もさらに良くなり、着底からスイミングへ移った直後に次々とヒット。気が付けば釣果は10匹を超えていた。
根魚レッドでアコウ(提供:TSURINEWSライター田村昭人)浅場ではガシラとアナハゼ
少しカケアガリになって水深が浅くなる場所を探ると、着底直後の「ココン」というアタリからガシラをキャッチ。
ガシラ(提供:TSURINEWSライター田村昭人)さらに「コンコン」と何度も当たるものの、なかなか掛からない魚もいた。その正体はアナハゼだった。一方、ハタ系の反応が良いのはやはり深場。
アナハゼ(提供:TSURINEWSライター田村昭人)再び沖のポイントへ戻ると、アオハタが連続ヒットした。ここで活かしバケツを確認すると、今度はアオハタがカニやエビを吐き出していた。先ほどの個体はアオリイカの新子を食べていたが、港内のこのポイントでは甲殻類を捕食している個体もいる。
赤系ワームへの変更後に反応が良くなったことを考えると、こうした捕食物との関係もあったのかもしれない。
深場を狙ってアオハタ17匹
さらに反対側へ歩いて探ってみる。手前はかなり浅く、カケアガリから港内中央部の深場へつながる地形になっていた。カケアガリより手前では全く反応がない。そこで再び深場へフルキャスト。着底からスイミングさせると、すぐにアオハタがヒットした。
午後4時30分、ここでタイムアップ。最終釣果はアオハタ17匹、アコウ3匹にガシラとアナハゼ。根魚狙いの定番と思っていた足元の捨て石周りでは全くアタリがなかったものの、沖の深場を探ることで数釣りを楽しむことができた。
7gより5gのシンカーに好反応
今回もう一つ興味深かったのが、シンカーの重さだった。深場を効率良く探るため、途中で5gクラスから7gへ変更してフォールを速くしてみたが、スイミングさせてもアタリが出なかった。そこで再び5gクラスへ戻すとヒット。
この日の潮の動きや魚の活性には、軽めのシンカーによるゆっくりとしたフォールやスイミングが合っていたのかもしれない。「深場だからシンカーを重くする」と決めつけるのではなく、魚の反応を見ながら調整することの大切さを改めて感じた。
固定観念を捨てたことが釣果に
今回の釣行では、大雨後でベイトの回遊も確認できず、定番の足元でも魚からの反応がなかった。そこで「根魚は足元」という固定観念にこだわらず、沖の深場をフルキャストで探り、シンカーから伝わる感触を頼りに根を発見。
さらにワームカラー、アクション、シンカーの重さを変えながら反応を探したことが、アオハタ17匹という釣果につながった。反応のない場所を長く探るのではなく、沖の根周りに狙いを絞ったことも効率良く魚を拾えた理由の一つだろう。
次にこの漁港を訪れたとき、ベイトが回遊している状況でも同じ沖の深場で数釣りが成立するのか。今回見つけたパターンを、改めて検証してみたい。
<田村昭人/TSURINEWSライター>


