家族連れや女性にもおススメなのが海の釣り堀、高級魚が手軽に釣れると評判の外房片貝にある九十九里海釣りセンターをレポートする。GWのおでかけ先にもおすすめだ。
九十九里海釣りセンター概要
暖かい日が多くなり、厳寒期の食い渋りはなくなり、アタリが活発になってきた。なかでも1kg前後のマダイの食いはかなりよく、いい人は制限の20尾に届く勢い。
また、いろいろな魚種を多く入れるオーナーだけに、低水温に強い魚を大量放流。ソイやギンザケ、マコガレイにイシガレイ、ヒラメ…。マニアック派に人気のイセエビはもちろん、面白いところではアナゴを200kg放流。太平洋から江戸前の魚まで、グルメ派を満足させること間違いなしだろう。
春本番になり、水温が上昇すれば、一段と食いが上向くのは当然。寒さで足の遠のいていたファンのため、昨年も好評だった天然物のイシダイを近日大量に放流予定。
昨年は竿をかなり折られたらしく、マダイとは比べものにならないパワーと、最高の食味は魅力満点。「同時に青物も準備している」とのことで、大物ファンにも待望の季節がやってきそうだ。
一家でマダイ35尾!
女性や子どもにも簡単に高級魚が釣れるのがコンセプトの同センターだが、休日ともなれば多くの家族連れが楽しみにやってくる。
訪れた3月上旬の休日は多くのファミリー、カップル、ベテランからマニアックなファンなどでにぎやかだった。
当日はとくにマダイの食いがよかったようで、つくば市から来た森田一家4人は、竿3本でマダイを計35尾ゲット。今回が2回目で、「前回はあまり釣れなかったので」と、気合を入れての釣行。お父さんは裏方で、エサ付けからタモ取りに徹し、お母さんと息子、娘が奮闘して、見事リベンジに成功。
「安心だし、何か少しは釣れると思っていたが、これだけ掛かるとは」と、お母さんもビックリの釣果を上げていた。
子供も大興奮間違いなし
ファミリーフィッシングを楽しむには、港の堤防などは転落という危険もあり、ちいさな子どもは目が離せないが、ここでは安心というのでやってきたのが松戸市の山内一家。初めてだが、奏太君(7歳)がマダイを釣り上げ、「こんなすごい引き初めて」と興奮気味。
小さい子を抱えるお母さんも安心して一家団らんの時間を過ごせたようだ。
また、「自分より息子が楽しんでくれれば」と、いうお父さんも多く、八潮市の梅沢父子は遙幹君が終始、竿を持ってマダイ4尾。息子の喜ぶ姿は親にとっても最高の喜びのようだ。
好釣果の常連さん
家族連れやカップルが多いが、なかには女性一人という姿も。習志野市の太田順子さんは、少なくても月に1回、毎週来ることもあるというくらいの釣り好き。「道具をすべてレンタルできるし、釣った魚の下処理ができるのがありがたい」との事。
地方からも来場
都心から約1時間半というアクセスのよさだが、遠い地方からの来場者もいる。
この日、海側の中央付近で竿を出していた長森夫妻と友人の3人組は、栃木県真岡市から釣行。海なし県にいると、海の高級魚に魅力を感じるらしく、今回が3回目。由起絵さんはなかなかマダイが釣れず焦っていたが、オーナーのアドバイスでコツをつかむと、見事本命を釣り上げ大満足。
一方のご主人は良型のイシガレイを上げて、「きょうは高級魚三昧です」と笑顔。