意外と知らないメダカの生態を解説 今日からメダカを飼う(第1回)

意外と知らないメダカの生態を解説 今日からメダカを飼う(第1回)

お家で水槽を始めてみたい人におすすめなのが「メダカ」。子供の頃に飼った記憶がある人も多いのでは?この魚は実は比較的に丈夫で、アクアリウム初心者にオススメ!飼う準備をする前に、まずはメダカについてある程度の知識を身に着けましょう。

アイキャッチ画像出典:PhotoAC

アバター画像 TSURINEWS編集部

その他 サカナ研究所

メダカの概要

メダカは、ダツ目メダカ科メダカ属に分類される淡水魚の総称です。

日本原産のメダカは細かく分けると2種類おり、青森県から兵庫県の日本海側に生息する「北日本集団」をキタノメダカ、その他をミナミメダカと呼称しています。

しかし、ここまで細かく分けられることは少なく、総じてニホンメダカと呼ばれていることが多いようです。

また、販売時には体色などによって、「ヒメダカ」「シロメダカ」のように分けられることが多いですが、これらは突然変異や品種改良によって産まれたものであって、正式な品種名ではありません。

メダカは熱帯魚のような見た目の派手さはありませんが、素朴で愛らしい姿や飼育が簡単であることから、観賞魚としてキンギョなどと共に日本人に古くから愛されてきた魚種だと言えます。

意外と知らないメダカの生態を解説 今日からメダカを飼う(第1回)画像出典:Pixabay

メダカの生息域

メダカは国内では青森県から沖縄県にかけて広い地域に、国外では朝鮮半島や中国、台湾などでも生息しています。

基本的には川や池などの淡水域に生息していますが、水質への適応力が高いことから汽水域でも生息することが可能です。

メダカの食性

動物プランクトンやボウフラなどの動物質のものを好みますが、水草などの植物質のものも口にする雑食性です。

メダカの産卵期

産卵期は自然環境では水温が高い4~9月頃で、1回の産卵で直径1.0~1.5mm前後の卵を10~20個ほど産みます。

卵は10日前後でふ化し、誕生後3カ月程度で体長約3cmまでに成長します。

性別の見分け方

メダカのオスとメスには見た目に明確な違いがあります。

大きく違う点は2つ。

①後ろの背びれの形が違う。
②尻びれの形が違う。

意外と知らないメダカの生態を解説 今日からメダカを飼う(第1回)オスとメスの見分け方

メダカの寿命

メダカの寿命は自然下では1年〜1年半くらいと言われており、飼育環境下(屋内水槽)では3年〜5年くらい生きるとも言われています。

自然下のメダカのライフサイクルを簡単に書くと5~6月に誕生し、そのまま春から夏・秋へと成長を続けます。

それから厳しい冬の低温状態を冬眠状態でのりきり、動きが活発な春に産卵が始まりそこで多くのメダカは命のサイクルを終えます

その時の卵が5~6月に誕生し、また次の世代のライフサイクルが始まります。

飼育環境下では、定期的に餌が与えられ、病気になれば薬などにより病気の治療が行われます。

こういった恵まれた環境で育てられれば自然下ではあり得ないような長寿が実現できるのは当然なのかもしれません。

次ページでまとめ