浜名湖に古くから伝わる伝統漁「えびすき漁」を体験するため、7月上旬に静岡県浜名湖の山田丸へ釣行。流れてくる車エビをタモですくいながら、ルアーではシーバスや大型アジもヒット。海老も魚も楽しめる、夏ならではの一夜となった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・荒木清)
目次
えびすき漁とは?
浜名湖に古くから伝わる「えびすき漁」は、夜になると砂から出て流れに乗る車エビを、ライトで照らしながらタモ網ですくう伝統漁です。
えびすき漁へ(提供:TSURINEWSライター・荒木清)ライトには小魚も集まり、その小魚を狙ってシーバスなどのフィッシュイーターも接近。当日の状況次第では、エビだけでなくさまざまな魚も姿を見せます。
この日はイワシやスズキの稚魚、ガンゾウビラメ、カニなどが流れてきました。
深夜でも大人気
当日はあいにくの雨模様でしたが、出船時間の午前0時には県外からも多くのえびすきファンが集結。風は少しあるものの、釣りにはほとんど影響ありません。
深夜に出船(提供:TSURINEWSライター・荒木清)受付は事前予約制で、料金や氷、レンタル品などは予約時に手続き済み。当日は名前を伝えて船の番号札と氷を受け取るだけなのでスムーズです。受付ではルアーや泳がせ仕掛けも販売されていました。
受付の様子(提供:TSURINEWSライター・荒木清)点灯直後から車エビ登場
ポイントへ到着してライトを点灯すると、いきなり車エビが流れてきました。
エビをすくう(提供:TSURINEWSライター・荒木清)1は本来の流れ、2は橋に流れが、アタリ変化している流れです。この流れにもエビは乗っかって流れてきます。後半2の流れの方がよかったように思います。
スタート直後からエビが現れる好展開で、同行したZさん、あゆさんと協力しながら次々とタモですくっていきます。
潮の流れは橋脚の影響で複雑になっていましたが、流れが変化するラインにもエビが乗って流れてくるため、この日はそのコースが特に好反応でした。
協力しながらエビをキャッチ
車エビは想像以上に動きが速く、一人が取り逃しても仲間がフォローすることでキャッチ率が上がります。
エビキャッチ(提供:TSURINEWSライター・荒木清)今回は長いタモも持参しましたが、実際には2~2.5m程度のタモの方が扱いやすい印象でした。
エビだけじゃない!
えびすき漁の魅力は、エビだけではありません。
その日の状況によってイワシやサッパ、ギマ、スズキの稚魚、タチウオ、カニ、アジなども流れてくるそうです。
エビ以外も流れてくる(提供:TSURINEWSライター・荒木清)何が現れるか分からないワクワク感も、この漁ならではの楽しさといえます。
小魚が集まりシーバスも接近
ライトを点灯して30分ほどすると、小魚が集まり始め、水面下にはシーバスの群れも確認できました。
シーバスを確認(提供:TSURINEWSライター・荒木清)エビだけでなく、ルアーゲームも期待できそうな雰囲気です。
ルアーとエビすくいの二刀流
えびすき漁では、エビをすくう人と魚を狙う人に分かれると効率よく楽しめます。
筆者は欲張って二刀流。ルアーを操作しながら、目の前を流れてきたエビをすくうスタイルで楽しみました。
エビは小さいため、視力に不安がある人はメガネやコンタクトを準備しておくと安心です。
40cm級大アジがヒット!
使用したジグはBREED「オッターテイル40g」。
開始直後にセイゴをキャッチした後、底から約1m付近をリフト&フォールで探ると、力強いアタリが到来。
40cm級大アジ(提供:TSURINEWSライター・荒木清)浮かせてみると、なんと40cm級の大アジでした。
船長も「このサイズは見たことがない」と驚くほどで、普段は10~15cmほどのアジが多いそうです。
潮が速くなり激流モードへ
時間の経過とともに下げ潮が効き始め、浜名湖から海へ向かう流れは一気に加速。
激流モード(提供:TSURINEWSライター・荒木清)海面には波が立ち、船へ潮がぶつかるほどの激流になりました。
激流でエビすくい難易度アップ
潮が速くなるにつれて、流れてくるエビも一気にスピードアップ。
見つけた瞬間には目の前を通り過ぎてしまうことも多く、終盤は眼力と瞬発力が試される展開となりました。
ルアーでシーバス&カサゴ追加
シーバスの反応が薄くなったタイミングでは、中層からボトムを探ります。
リフト&フォールを繰り返すとヒラセイゴがヒット。
ヒラセイゴヒット(提供:TSURINEWSライター・荒木清)その後はオッターテイル40g(ゼブラグローシルバー)でボトム付近を探ると、オオアジやカサゴも連続ヒットしました。
根魚ヒット(提供:TSURINEWSライター・荒木清)ギマやガンゾウビラメも登場
終盤にはギマやイワシ、サッパなども流れ、同行したZさんは良型のガンゾウビラメもキャッチ。
大アジヒット(提供:TSURINEWSライター・荒木清)エビだけでなく、多彩な魚との出会いも楽しめました。
車エビ68匹!魚も大漁で大満足
約2時間30分の実釣で、車エビは3人合計68匹。
車エビ好調(提供:TSURINEWSライター・荒木清)ルアーではセイゴ、ヒラセイゴ、40cm級オオアジ、ガンゾウビラメ、カサゴをキャッチし、船長からシーバスのお土産までいただきました。
魚も多彩にゲット(提供:TSURINEWSライター・荒木清)親切で丁寧な対応も印象的で、気持ちよくえびすき漁を満喫できました。
浜名湖のシーバスは脂ノリ抜群
持ち帰ったシーバスをさばくと、包丁が脂でギトギトになるほど脂ノリ抜群。
脂ノリ抜群(提供:TSURINEWSライター・荒木清)塩焼きや刺し身で味わいましたが、小型のヒラセイゴまで驚くほど美味しく、「エビをたくさん食べて育っているからだろうか」と思わず笑ってしまうほどでした。
夏ならではの浜名湖の伝統漁。次回は時期を変えて、また挑戦してみたいと思います。
<荒木清/TSURINEWSライター>
浜名湖



