渓流釣りと相性の良い野草を求めて、著者は日々渓流を遡行しながら様々な植物を観察し、時に採取・調理を行い、美味しく頂いている。そんな野草採りのシーズンもいよいよ中盤~後半に差し掛かってきた。今回は、渓流釣りと相性の良い野草採り第5弾とし、少々クセがあるが手軽に入手できる野草二種と、山菜として高名な一種を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)
モミジガサ/シドケ
最後に紹介するのは、場所によっては「山菜の王様」ともいわれる高級山菜、モミジガサ/シドケだ。
東北で大人気?
山菜としては比較的有名な種で、秋田や長野などでは大変珍重されているようだ。著者の住む兵庫県では知名度が低く、あまり名前を聞く山菜ではなかったが、時折道の駅や山奥にある産直にて、結構な値段で販売されている。
こちらがミモジガサ(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)毒草に注意!
芽吹きの時期は猛毒植物であるトリカブトと似ているとされている。本種はモミジのような葉だけでなく、葉の裏面に細かい毛が多く生えている、葉の切れ込みが基部まで到達しないといった点で見分けることができる。
葉の裏には細かく白い毛(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)確信を持って「そうだ」と思えない場合や、少しでも不安な場合は、採取を避けたほうが無難だろう。先にトリカブトという植物がどのようなものなのかを理解しておく必要もある。茸本氏の動画で詳しく紹介されているので、参考にしてみてほしい。
間引くように採取
本種は湿り気のある樹林や林縁などに生えるとされ、実際に著者は、渓流釣りポイントへと向かう林道にある沢の周辺に群生地を発見した。
とんでもない群生(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)とはいえ、あるだけ採取すると当然ダメージを与えてしまうので、傘があまり開ききっていない新芽を間引くように、かつ食べる分だけ採取するのがいいだろう。
食味は……!?
触感や香りを楽しむ山菜だということで、お浸しや和え物、煮浸し、天ぷら等で食される。著者もお浸しで食べてみたのだが……なんと口に合わなかった(!)。セリやフキに似た独特の香りだと思い食べてみたのだが、どちらかというと著者が最も苦手とする野菜、セロリの香りと味に似ていたのだ。
著者はフキやセリは食べるのだが、体感としてはフキのような香りの中に、明確にセロリのような後味と鼻に抜ける香りがいる印象だ。ただ、歯触りは大変良かったため、この味と食感が好きな人にはたまらない一品だろう。
好みに合う野草や山菜を探そう!
今回著者は、初めて「口に合わなかった種」を紹介した。では何故紹介したのかというと、「渓流釣りの最中に高名な山菜が偶然見つかる可能性がある」という面白さと、「すべての野菜・山菜が自身の食味と合うわけではない」という事を、本記事を通じて知ってほしいと思ったからだ。
この辺りはやはり釣りと同じで、トライ&エラーの精神が必要だと感じる。野草を楽しめるシーズンは限られているので、皆様も是非、釣りの最中に様々な野草や山菜を食してみて、自身の好みに合う物を見つけてみてほしい。
うという事は無い。正しい知識と予防策を持って、大自然を満喫してほしい。
<荻野祐樹/TSURINEWSライター>

