シマアジ釣りでは、ロッドの特性によって釣り味や対応力が大きく変わります。筆者が実際に使い分けているのは、グラス・チタン・カーボンという異なる素材を持つ3タイプのロッド。本記事では、それぞれの特徴や使用感を踏まえながら、シマアジ釣りにおけるロッド選びの考え方を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・川添法臣)
シマアジ釣りのロッド
シーズン中には足繁く通うほどその魅力にハマっている、シマアジ釣りフリークの筆者。今回は、ロッドの特性ごとに使い分けている3タックルを紹介します。
シマアジ釣りのタックルを紹介(提供:TSURINEWSライター・川添法臣)1. グラス素材竿のタックル
竿:アルファタックル HB シマアジ 210
リール:シマノ オシアコンクエスト300XG
ライン:よつあみ ウルトラ2PE2.5号
ハリス:フロロカーボン4号以上
グラスロッド(提供:TSURINEWSライター・川添法臣)MPG素材を使用
MPGと呼ばれるグラス素材のブランクスを使用したHB(ハイパーブレード)シリーズのシマアジ専用竿。210と175の2モデルがありますが、2025年シーズンは210を使用。短めの175も改めて触ると、それぞれに良さがあります。
また、MPGの厚巻きブランクを採用した「ストレガ200」が2025釣りフェスで発表されましたが、発売は未定。今後が楽しみな一振りです。リールはオシアコンクエストの300XG。ドラグ性能、パワーロスのない巻き上げ能力、ファイト中も歪みを生じない堅牢さ、どれを取っても心強い相棒です。
2. チタン製穂先搭載竿のタックル
竿:アルファタックル アルファソニック シマアジ 190M
リール:シマノ オシアコンクエスト300HG
ライン:よつあみ ウルトラ2PE2.5号
ハリス:フロロカーボン3号以上
穂先がチタン(提供:TSURINEWSライター・川添法臣)チタン素材を使用
CTSと言うチタン製の穂先を持つアルファソニックシリーズのシマアジ専用竿。190cmという全長が扱いやすく、シャクリ・アタリ取り・ファイトを高い次元で支えます。
イサキにも流用できますが、パワーはやや“お釣り”が来るほど。リールは旧世代の300HG。現在は型落ちとなった機種ですが、私が最も多くのシマアジを獲った名機です。
3. カーボン素材竿のタックル
竿:アルファタックル kaijin マダイゲーム 210FSL
リール:テイルウオーク エラン100 DENDO 100-DH/L
ライン:シマノ タナトル8 PE2号
ハリス:フロロカーボン1.75号以上
カーボン製のロッド(提供:TSURINEWSライター・川添法臣)カーボン素材のフルソリッド
GSSカーボンのフルソリッドブランク、kaijinシリーズのLTマダイ竿です。ノリの良いしなやかな調子で、シマアジには正直パワー不足なのですが、掛けた魚を暴れさせない「柔よく剛を制す」を地で行くタイプです。
私は一世代前の青いブランクスの210FSLを使用していますが、現行のマダイゲーム215FSLもこれに近いフィーリングの一振りです。
また、LTヒラメの専用竿・kaijin ライトヒラメ 215FSLも守備範囲内と思われ、マダイゲームの弱点を補う一手として期待しています。リールはコンパクト電動のエラン100。やっぱり直感的に扱い易いレバー式の巻き上げスイッチと、クラス最軽量345gの快適さは武器になります。
次回は実釣の体験からシマアジ釣りを考える「ケーススタディ」の1回目。大原(長福丸)で2.4kgを頭にシマアジ6枚を獲った際の釣行解析を予定しています。
<川添法臣/TSURINEWSライター>


