船シマアジ釣りにおけるリールの選び方　利き手で巻く手巻きリールがオススメなワケとは？

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右巻きリールでないと獲れない？

私は右利きですが、ターゲットや釣座によって右巻き・左巻きのリールを使い分けています。しかし、大原沖の良型シマアジに限って言えば「手巻きなら右巻きでないと獲れない」これが私の結論です。

理由は明快で、ドラグが出ている最中も“巻く手を止めない”パワーとスタミナが必要だからです。左巻きではどうしても力が続かず、ファイト中に間が生まれ、結果的にバラシのタイミングを与えてしまう。

実際、左巻きで獲れなかった直後、右巻きに付け替えて連釣した経験があります。これは左巻きリールユーザー急増の昨今、書き留めておきたいポイントです。

電動リールという選択肢

「水深20mで電動リール？」と思われるかもしれません。しかし、大原のシマアジ釣りでは、ファイト中に一瞬たりとも糸フケを出せない場面が続くことがあります。巻いては出され、出されては巻き、その繰り返しを“一定のパワーで継続できる”という点では、電動リールのスタミナに頼るのは合理的な選択です。

大原のショウサイフグ釣りでコンパクト電動を使うスタイルが定着しているのも、同じ“糸フケ厳禁”からの筋道です。私の写真で左巻きが付いているタックルは、主に電動リールを使いたい時。シャクリや前アタリに集中したい時のセレクトでもあります。

取り込みには周囲の協力あり

シマアジがヒットして、コマセカゴを掴んで魚影が見えるくらいになると、船長がハリスを手繰って中乗りさんがタモ入れしてくれる船宿さんがほとんどです。この時、両隣の釣座の釣師が仕掛けを上げてファイトや取り込みを見守っていてくれると、キャッチ率は格段にアップします。

つまり、私のクーラーボックスに1枚のシマアジが入る時、船長・中乗りさん・右隣の釣師、左隣の釣師、そして私と大の大人が5人掛かりでキャッチしているということをご理解頂けるでしょうか。

その方々に私はお礼を言うくらいのことしか出来ませんが、もし自分の隣席の方に魚がヒットしたとき、自分がその一助になれると良いな、と毎回感じ入ります。釣るためのタックルでもテクニックの話でもありませんが、忘れたくないことなので書き留めておきます。

次回は「大原シマアジのおすすめタックル」。実名公開で、私が使ってきたタックルを解説予定です。

 

＜川添法臣／TSURINEWSライター＞