季節は秋。ライトソルトゲームが最高に楽しい季節だ。この時期の特徴は、多彩な魚種が狙えること。特に熊野灘に面する志摩~紀北、尾鷲方面は温暖化の影響もあってか、今まで見なかったような魚が釣れてくるようになった。今回はそんなライトソルト五目ゲームを楽しもうと、ライターの松尾尚恭さんと三重県・南伊勢方面に向かった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)
待望の青物ヒット
そしてたどり着いた石積み護岸。10mほど沖にブレイクがあり、いかにもなポイントだ。まずブレイクでヒットしたのは小ぶりのオオモンハタ。
そして次のキャスト、遠投した松尾さんのジグがひったくられ、再びトラウトロッドがギリギリまで絞り込まれた。最初の動きは鈍かったが、手前までくると左右に走り回りラインを引きずり出す。ちらっと見た魚影は茶色だったような……。
待望のシオ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)そして一気に引き抜いた魚は、お待ちかねのシオ。カンパチの幼魚だ。サイズは37cm。陸っぱりでこの1匹は、まさに値千金だ。
値千金の37cm(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)蚊の巣窟から避難
ここで右腕に鋭い痛みを感じた。見ると、巨大な虫がヒジ付近に止まっている。蚊にしてはデカい。小さなハエぐらいはある大きさだ。
ファイトに気を取られて…(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)それでも振り払うと左腕にも鋭い痛み。またしても同じ虫だ。今度はバチンとたたくと広がる血。やっぱり蚊だ!足元を見ると、同じ大きさの蚊がヒザより下に無数に群がっている。
聞くと松尾さんも相当やられているようで、「粘りたいけどコレは無理」とのことで、すぐに移動となった。虫よけの大切さを痛切に感じたひと幕だった。
急深のブレイクをかわせ
このころになると潮がどんどん下げており、そろそろ干潮潮止まり。ここで松尾さんが選んだのは、神前浦のゴロタサーフ。一気に10mまで落ちる急深なブレイクがあり、潮位が低いときの方が前に出られるのでブレイクをかわして攻めやすいとのこと。
ブレイクのあるサーフ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)ここではオオモンハタが高活性で、ワンキャストワンバイトのペース。さらにはメタルジグのフォールでは、エソがガンガンバイトしてきて何かしらの反応はある。松尾さんには小ダイやヤミハタもヒットし、さらに魚種数が伸びていく。
ただしヒットしたら腕を高く上げてリールを巻き一気にブレイクをかわす必要があるため、やや難易度が高いポイントといえるだろう。少しドラグをきつめに締め、ヒット後は強引に浮かせなければならない。
強引にファイト(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)時合いには青物の回遊があるようで、そんなときは8ft以上のロングロッドがあるといいかもしれない。

