夜釣りで釣果が上がりやすいアジング。対して昼のアジングは難しいと思われがちだが、偏光サングラスで視認性を整え、回遊パターンや釣り場を考えれば、しっかりと釣果を上げることが可能だ。今回はそんな「デイアジング」の攻略法を、アジング大会で優勝することができた筆者が、実釣形式で解説していく。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)
目次
淡路島でデイアジングに挑む
前述した「デイアジング攻略のために必要な4つのこと」を意識し、淡路島にて実釣。今年開催された「34アジングカップ淡路島大会」では、日中に実施された予選の実釣パターンの違いで勝敗が左右した事もあり、その再現性の確認も含めて淡路島を実釣場所として選んだ。今回用意したタックルは以下2セット。
タックル図その1(提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)
タックル図その2(提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)この2タックルがあれば、おおよそのアジングゲームに対応でき、かつ秋の定番ゲストであるメッキなどの引きの強い回遊魚にも対処できる。
アクセスしやすい岩屋港で実釣スタート(提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)まずは海中の情報収集
最初のポイントは、淡路インターを降りて約5分の位置にある岩屋港を選択。釣り場に到着してまず行うのは海中の情報収集。
一見なにもいないように見えるが、gillseeをかけてみると景色が一変。水面のギラつきが抑えられ、普通なら見えないシモリや、海藻の位置などをしっかりと確認することができた。
当日は小雨が降っていたこともあり、濁りが入っていたが、そんな中でもカケアガリ付近の位置をしっかりと把握。狙うべきコースをいち早くチェックする事ができた。
通常の状態(提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)
gillseeを通すとカケアガリが確認できる(提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)最初のポイントにはサビキ釣りのファミリーが1組おり、離れた所から見ていると、サバやアジがおおよそ真ん中付近の針にヒットしていた。さてどんな戦法でいくか……。
いきなりナブラ発生!正体は?
まずはデイゲームの定番のクリアにケイムラドットが入ったワームでサーチ開始。サビキで釣れているレンジを参考に引いてみるもアタリは出ない。
色々と考えを巡らせていると、あちこちで小さなナブラが出始めた。ロッドをSFR-58に持ち替え、セットしていたインクスレーベルのナッゾジグ1.8gをキャスト。少し沈めてリトリーブとトゥイッチを繰り返して誘っていく。
数回アタックがあった後にヒット。慎重に寄せて一気に抜き上げ、いきなり本命のマアジをキャッチ。ナブラの正体はアジだったようだ。その後も釣果を重ね、豆アジサイズではあったが5匹の釣果を得て港内のポイントを移動した。
メタルジグで幸先良くマアジをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)港内移動で嬉しいゲストが飛び出す
ポイント移動後、Gillseeでボトム形状や位置を確認していると、小型のベイトを確認。
小型のベイトしっかりと目視できる(提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)0.6gのタングステンジグヘッドにrainsチビキャロスワンプのグローオキアミパワーをセット。まずはボトムトレースを意識して引いてみる。時折小さなアタリは出るがヒットまでには至らない。
少しスロー気味に引いて来ると明確なアタリが出た。引きは小さいが明確にロッドティップをトントン叩く引きだ。そのまま寄せてくると顔を見せてくれたのはマダイの幼魚。明石海峡らしいゲストで笑顔になった笑顔がこぼれた。
明石海峡らしいゲスト「マダイ」をキャッチ(提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)河口エリアへ移動し釣果続々
正午を過ぎたタイミングで、洲本市方面へ大きく移動。移動中には雨もすっかり上がり青空がのぞき始めた。向かった先は、洲本市を流れる洲本川河口エリア。このポイントは河口がらみでベイトも多く、デイアジングにはうってつけの環境。飛ばしサビキをされている方に一声かけ、隣に入らせてもらった。
海面を覗くと、少し深い場所にアオリイカの新子の姿が確認できた。このタイミングでは太陽の位置もまだ高く、光量も強かったので、ブラウンレンズのGillseeに変更して状況確認をしていた事が吉と出た。筆者の場合、時間と光量によりサングラスを変更して釣りをする事も多い。これはフィルターの違いにより、見えやすさが全く違ってくるからだ。
早速、バックに忍ばせていた見えイカ用のエギをキャスト。少し沈めて軽く数回シャクると新子のアオリイカが体色を変えて寄って来た。
少し恐々と近づいてくるものの食い気はありそうなので、軽くダートさせると興奮した個体が一気に抱いて来た。軽く合わせてヒット!墨を吐かれながら新子サイズをキャッチ。小型のため、写真撮影後すぐに海にお帰り願った。
ブラウンレンズに変えて仕留めた新子(提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)イカを狙っている最中、お隣の投げサビキ仕掛けにアジがヒット。連で釣れている事から群れの回遊が始まったようだ。ロッドを持ち替えて、午前中と同様にアジリンガーを飛ばし、サビキと同じくらいの場所までキャスト。
ウキが安定するまでの時間からみてジグヘッド0.6gだと25カウント程度と予想。強めのダートアクションを意識し、何度か場所を替えつつ撃っていくとヒット。サイズは大きくないがアジだ。
洲本川の河口でもアジがヒット(提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)ナイトゲームに比べてアクションは大きめの方が反応は良い気がする。その後もポツポツとアジがヒットするが良型のアジが釣りたいため、深場のポイントへと移動することにした。
最終ポイントで良型アジと格闘
最終ポイントは某漁港のミオ筋に掛かるポイント。回遊さえあれば大型のアジが入る場所だ。ジグヘッドを0.8gのタングステンジグヘッドに替え、ワームは大型狙いで実績のあるmozuのクローバー2inのオキアミDGをセット。
ボトムまではおおよそ35カウントと比較的深場のポイント。経験上、ボトム少し上でのヒットが多い場所だ。キャスト後、潮に流して着底までラインを出して待つ。ボトムに着いたら流れに乗せる様に、アクションを入れてはフォールさせるを繰り返していく。
数投し、潮の緩い場所に入ったタイミングで小さなアタリが出た。すかさず合わせると最初にティップが曲がり、次にバットまで一気に重みが伝わった。デカい!ドラグがゆっくりと滑り数回巻いてはドラグが出される。そんなやり取りを繰り返して上がって来たのは、25cm越えの本日最大サイズ。
最後に25cmの良型アジをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)尺アジではないものの十二分に満足いくサイズだ。この後、もう2匹を同様のパターンで釣果を重ね、納竿となった。
デイアジングでも釣果は得られる
最終的な釣果は良型3匹を含み、小アジサイズは10匹以上、ゲストにマダイ幼魚、アオリイカまで釣る事ができ、大満足のデイアジングゲームが成立した。今回の釣りの立役者は紛れもなく偏光サングラス【Gillsee】で、正確に地形を読み取りが出来た事がこの好釣果をもたらしてくれた。
デイアジングにおいてGillseeは強い味方(提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)「Gillsee」の詳細
今回の釣行で大活躍した「Gillsee」。先行販売されている国内最大級のクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」では、1,700万円以上もの応援購入を記録している。そんな大人気の「Gillsee」について詳細を紹介していく。
サイズ
フレーム全幅:145mm
レンズ幅:57mm
ブリッジ幅(鼻幅):18.9mm
レンズ高さ:49mm
テンプル高さ(つるの長さ):131.2mm
重量
28g
レンズカラー
ブラウン/グレー
透過率
ブラウン30%/グレー20%
紫外線カット率
UV400対応/99.9%カット
偏光度
96%
レンズカーブ
400カーブ
フレーム素材
TR90(フロント500カーブ)
セット内容
偏光サングラス
専用ケース
メガネ拭き
布メガネケース
カラビナ(ケースに付属)
専用ストラップ
<福岡崇史/TSURINEWSライター>

