遠征釣行では近海の感覚は通用しない。八丈島の海には10kg超が当たり前、50kg級も潜む。だからこそ最大魚を想定したタックル準備と、自分の体力に合った釣法選びが必須。安全で確実な釣果を得るには、装備と心構えが何より大切だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)
中深場五目タックル
同島の中深場五目でメインターゲットとなるのは、オナガダイやアオダイ。2024年の11月から、伊豆諸島を含む東京都の沿岸でまきエサ釣りが解禁となったことで、この高級魚がより狙いやすくなった。
中深場五目のタックル(作図:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)竿とリールの選び方
潮流の激しい水深200m前後を300~400号のオモリを使用する天ビンとビシのスタイルで狙うため、ロッドは泳がせ釣りと併用でも問題ない。五目専用竿もあるが、300~400号を負荷できるモデルを使用すること。
リールは泳がせ釣りと併用でも構わないが、ミチイトはPEライン6号前後を500m程度巻ける中型の電動リールでも問題なし。
仕掛けとハリのサイズ
仕掛けは最低でもフロロカーボンラインの16号以上。 長さは3m程度で、ハリは太軸のヒラマサバリの16号以上。オナガダイだけなら地元の船長推奨はムツバリ18~20号。ハリ数は3本。枝スは25cm程度で、親子サルカンや編み込みでの接続がオススメ。
付けエサの種類と使い分け
付けエサはイカの短冊。オナガ狙いでは10~12cm程度。アオダイなら、3~5cmの長さで装着すればいい。
中深場五目の釣り方
釣り方は、アジ釣りのスケールアップ版と考えればけっして難しくはない。
ビシにオキアミまきエサを入れて投入。ビシ着底後は、指示ダナまで何度かまきエサを振り、アタリを待つ。
オナガダイキャッチ(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)アタリは竿先にはっきりと出るため、見逃すことはまずない。釣れるオナガダイは5kgを超える大型が交じるので、巻き上げのスピードをコントロールしながら、ドラグを利かせて巻き上げてくればいい。
皮目にビッシリと脂の乗ったオナガやアオダイ。アフターフィッシングも存分に楽しめるだけに、中深場の五目釣りを主に、釣り計画を組み立てても遠征釣行を存分に満喫できるはずだ。
<週刊つりニュース関東版APC・田中義博/TSURINEWS編>
八丈島

