紀州釣りとは、はるか昔に和歌山県・紀州地方で発祥した釣りで、主にクロダイをターゲットとして狙う釣りだ。メインシーズンは地域にもよるが、6月から翌年1月になる。現在ではウキダンゴ釣りと名を変えて発展しており、今回はそのウキダンゴ釣りの基本的なノウハウを紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 佐々木博司)
ステップ3:道具の選択
ここではサオや仕掛けやエサ以外の周辺の道具について説明しよう。
この釣りは主に座ったまま行う釣りなので、まず必要なのがクーラーボックスだ。
サオ掛けがあると便利(提供:週刊つりニュース中部版 佐々木博司)そのクーラーボックスに固定できるサオ掛けもあると良い。固定式から脱着式までさまざまな種類があるので、釣具店でウキダンゴ釣りに適したサオ掛けをお勧めしてもらおう。サオ掛けにサオを置き、両手が使える状態にして、ハリを通したさしエサをダンゴに包み、両手でダンゴを握る。
ダンゴとさしエサ(提供:週刊つりニュース中部版 佐々木博司)続いてダンゴを混ぜるバッカンだが、四角いものではなく、丸型のウキダンゴ釣り専用設計のものが混ぜやすい。そして水くみバケツ。これはダンゴを混ぜる際に海水を入れるために必要だ。釣りの最中に手を洗いたいときにも重宝する。
丸型のバッカン(提供:週刊つりニュース中部版 佐々木博司)また、ダンゴに海水を入れる際には、500cc量カップも必要になる。100円ショップなどで購入しておこう。
水くみバケツも必須(提供:週刊つりニュース中部版 佐々木博司)タモも必要だ。基本的に堤防での釣りなので、魚を取り込む際に必要になる。伸縮するタイプの一般的に磯ダモと呼ばれているものが良く、長さは海面から堤防足元までの高さに比例するが、5mほどが良いだろう。タモ枠の直径は45cmあれば大物が掛かってもトラブルが少ない。
タモ(提供:週刊つりニュース中部版 佐々木博司)最後に、道具を運ぶためのキャリーカート。非常に便利なアイテムで、何度も荷物を持ち運ぶ必要がなくなり、重い荷物も最小限の力で運べる。

