紀州釣りとは、はるか昔に和歌山県・紀州地方で発祥した釣りで、主にクロダイをターゲットとして狙う釣りだ。メインシーズンは地域にもよるが、6月から翌年1月になる。現在ではウキダンゴ釣りと名を変えて発展しており、今回はそのウキダンゴ釣りの基本的なノウハウを紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 佐々木博司)
ステップ4:さしエサとダンゴの選択
ひと通りの仕掛けや道具が分かったところで、いよいよ要となるさしエサとダンゴの選択。私がこだわりを持ってお勧めしたいのは、さしエサとダンゴは同一メーカーを使うことだ。
理由は、メーカーがダンゴの開発時に使用するのは同じメーカーのさしエサであり、相性が良いためだ。具体的には、ダンゴに入っている成分とさしエサの成分が一致していることが多く、魚が違和感なく捕食するから。
いぶし銀に魅了される(提供:週刊つりニュース中部版 佐々木博司)ダンゴエサの配合
ここでは私が愛用しているマルキユー製品をベースに説明していこう。用意するダンゴ材は、ウキダンゴX4kg入り。これがベースになり、この量で4~5時間ほど楽しむことができる。
基本的には、パッケージの裏側に記載している通りのものを釣具店で購入して配合するのだが、ここでは秘伝のレシピを紹介したい。
配合剤は全てマルキユー製品だ。ウキダンゴX1袋に対し、オカラだんごを計量カップで500cc、細びきさなぎ25cc、チヌスパイス25cc、活さなぎミンチ激荒4分の1袋、解凍済みアミエビ50ccに海水400ccを入れて混ぜる。ムラがないように均等に混ぜ込むことがポイントだ。目安としては、3分ほどかけて混ぜると良い。
オニギリのように握る(提供:週刊つりニュース中部版 佐々木博司)さしエサについて
次にさしエサだが、この釣りのメインさしエサとなるのがオキアミだ。オススメはマルキユーくわせオキアミスーパーハードのLサイズと練りエサのエサ持ちイエロー。その他、ダンゴ材を配合する際に使った活さなぎミンチ激荒に入っているコーンとサナギを使用する。
さしエサ(提供:週刊つりニュース中部版 佐々木博司)エサの使い分け
エサの使い分けは、オキアミ、練りエサ、コーン、サナギの順番で使うと、クロダイに見切られにくく、数釣りパターンに入ることが多い。クロダイは非常に学習能力の高い魚で、同じさしエサを使い続けると違和感を覚えて捕食しなくなる。仮にオキアミで釣れ続けていても、意図的にローテーションすることで爆釣パターンに入るといった寸法だ。
専用のヒシャクがあると投げやすい(提供:週刊つりニュース中部版 佐々木博司)

