厳寒期になり、釣りものが少なくなってきたが、低水温に強いアブラメ(アイナメ)は元気だ。そこで、1月26日に釣友の松岡氏を誘って淡路島・福良湾の一文字波止へアブ雨狙いの投げ釣りをしに出かけた。
当日は大寒波襲来
当日は日本列島を猛烈な寒波が襲って、雪混じりの強風が吹き荒れていたが、三方を山に囲まれた福良湾なら、なんとかサオが出せると強行。
午前7時の渡船で湾の中央にある一文字波止へ渡った。風向きが北からなので、一番長い波止に上がり、南側の先端部に2人並んでタックルをセットした。
53cmコブダイから
投げザオはトーナメントサーフT33号425。リールは大物対応でドラグフリーとなるサーフベーシア45QD。アイナメ鈎14号にマムシをたっぷり刺して、南にあるL字型の一文字波止との水道部を狙って軽くキャスト。置きザオにしてアタリを待つ。
最初は青空も見えていたが、一瞬、真っ黒な雲になり、雨がポツポツと落ちてきた。それでも、しばらくするとジィーッとQDドラグが悲鳴を上げた。
「きたよ」と、サオに飛びついて対応するが、ゴンゴンと頭を振って強烈に締め込んでくる。海面をのぞくと赤い色が見えたので、松岡氏が「大きなマダイですよ」と、喜ばせてくれたが、上がってきたのは53cmもあるコブダイでがっくり…。
近投でアブラメ1尾目
それから、近投で捨て石周りを狙うと、コンコン、グイーッとアタリが出て25cmのアブラメがヒット。小さくても本命が釣れると思わず口元が緩む。
ただ、船長が「まだ水温が13度もあります」と言っていた通り、イソベラがバンバンとアタってくる。
松岡氏は西向きの養殖イカダの近くまでキャストして大物を狙っているが、ここもイソベラの巣だ。何とかアブラメを2匹追加したが、天候は益々悪くなり、横なぐりの雪も降ってきた。
ラストは50cmチヌ!
本当に寒くて我慢もそろそろ限界。渡船の迎えを早くして、お昼には納竿することに。ところが、今度は松岡氏のサオに強烈なアタリが出た。
これもサオを大きく曲げて、ゴンゴンと頭を振って抵抗している。私はコブダイだろうと思ったが、松岡氏は「これは絶対マダイや」というのでタモを持って待機していると、浮いてきたのは大きなチヌ。
測ると50cmもあり、悪天候の中でもヒットしたので、また天候のいい時に再チャレンジすることにして、迎えの渡船に飛び乗った。
最終釣果は?
当日の釣果はアブラメ22~25cmを3匹だった。
今後の見通しとしては、水道部は水深もあり、潮通しも抜群で戻りガレイがヒットするのでぜひチャレンジしたい。
<週刊つりニュース関西版 APC・松尾幸浩/TSURINEWS編>
福良湾