カワムツやシラハエをルアーで狙う「チャビング」が注目を集めている。エギングやメバリングに続く新感覚の川釣りスタイルで、初心者でも手軽に始められるのが魅力。今回は話題のチャビングについて、釣り方やおすすめルアーを解説しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 杉山陽佑)
チャビングのポイント
ポイントの見つけ方は、渓流でトラウトを狙うときとほぼ同じ。瀬の肩や開き、淵、エン堤下の落ち込みなど。渇水だと魚が1カ所に固まりやすいが、警戒心が倍増して釣りにくくなる。
落ち込みは絶好のポイント(提供:週刊つりニュース中部版 杉山陽佑)逆に増水していると、広範囲に魚が散るが活性が高いときが多く、比較的ヒットに持ち込みやすい傾向にある。
バイトがなければ、ひたすらランガンだ。この釣りは足で稼ぐ釣りといってもいい。偏光グラスで魚影を探しながら、あるいは気になるポイントを見つけたらひたすらキャスト。そこに魚がいれば、大抵1投か2投で答えが出るはずだ。
チャビングの釣り方
ポイントを見つけたら基本的にアップ、アップクロスで狙う。ダウンやダウンクロスで狙うと、魚から人影、気配を感じられやすく、すぐに逃げてしまう。
魚がいるとルアーを追う姿が確認できると思うが、カワムツもシラハエも臆病な魚で人の気配を感じると、すぐに岩の下などに隠れてしまう。なのでポイントへのアプローチは、足音を立てず気配を消して慎重に行う。キャストも水際から少し離れて行おう。5分くらいすると警戒心が薄れるようで元の場所に戻ってくる。
ひたすらランガン(提供:週刊つりニュース中部版 杉山陽佑)ポイントにキャストしたら、いったん底まで落としてみよう。フォール中にバイトしてくることもあるため、注意が必要だ。基本的なルアーの動かし方は、スプーンもスピナーもゆっくりただ巻き。アタリがなければ、スプーンであればチョンチョンと誘いを入れても良い。
アップクロスで狙う(提供:週刊つりニュース中部版 杉山陽佑)軽いルアーは流れに流されてしまうこともあるので、場所によってこまめにルアーのウエイトを変えていくことも必要。狙ったポイントにしっかりアプローチできる重さのルアーを使うようにしたい。
カワムツとシラハエを比べると、カワムツの方がルアーに対する反応も良く釣りやすいように思う。カワムツの方が魚食性が強く、口も大きめだからだろうか。
チャビングの注意点
手軽さでいえばナマズゲームと同じぐらいのチャビングだが、ここで注意してほしいことを述べておく。まず漁業権のある川であれば、入漁券が必要になる。地元の釣具店や近くに漁協があれば、問い合わせて確認して購入してから釣行するようにしよう。
ゴクラクハゼ(提供:週刊つりニュース中部版 杉山陽佑)また住宅街や工業地帯など、人が多く活動するエリアで釣ることも多い。当然迷惑駐車やゴミのポイ捨ては厳禁だ。これは全ての釣りにいえることなのだが……。
どんな遊びにもルールやマナーは存在する。これらを守って手軽にチャビングを楽しんでいただきたい。
<週刊つりニュース中部版 杉山陽佑/TSURINEWS編>

