渓流エサ釣りにおける【オモリ多点付け】のメリット・デメリット・注意点を解説

渓流エサ釣りにおける【オモリ多点付け】のメリット・デメリット・注意点を解説

渓流エサ釣りは今が最盛期。増水でリセットされた釣り場には、再び多くの渓魚が姿を見せる。そんなベストシーズンに、ほんのひと工夫で釣果を伸ばす方法として「オモリの多点付け」に注目したい。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

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荻野祐樹

釣り歴は約25年。得意ジャンルは渓流釣りと、カワハギ・タチウオ・メバル(全て餌釣り)等。解りやすい!をモットーに発信していきます。

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渓流釣り 淡水の釣り

実例を紹介

ではここから、著者のオモリワークにより得た釣果の実例を紹介しよう。

2B2個付けで良型

ある日著者が訪れたのは、平水+25cm程度の増水したポイント。2Bや3B1個付けである程度の釣果を得ていたのだが、ある場所では2Bだと一瞬でサーッと流れてしまう。

そこで一旦3Bにしてみたところ、まだ想定している速さでは流れてくれない。そこで2B+Bにして流したところようやく流れに馴染み、良型らしきアタリが出た。だが無念のアワセミス!ここからからアタリが無くなってしまった。

ならばもっとゆっくり流そうと、2B+2Bというヘビーウェイトにチェンジ。これが功を奏して非常にゆっくりと仕掛けが流れていき、岩と岩の絞り込みで強いアタリ。見事、27.7cmの良型アマゴを仕留めた。

渓流エサ釣りにおける【オモリ多点付け】のメリット・デメリット・注意点を解説仕留めたのはこちらのアマゴ(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

大きな淵で4B+3B

梅雨の最中、30cm程水位が上昇した場所へ釣行した著者。この場所は安全を考慮した上で、すぐに退渓しやすい場所を……と選んでみた。

だがやはり増水の影響が強く、水深約4~5mの大きな淵では4Bですら飛んでしまう状態だ。そこで一度4B+2Bにして、中層付近をゆったり流す事で、まずは23cmのアマゴを確保した。

さらに、この重さでは底流れまで到達しなかったので、オモリを4B+3Bに変更したところ、ようやく底に到達。そこから竿を動かして流れに引き込んで流していくと、カケアガリ付近で明確なアタリが出て、25cmのアマゴを仕留めることが出来た。

渓流エサ釣りにおける【オモリ多点付け】のメリット・デメリット・注意点を解説増水から引きずり出したアマゴ(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

流す速度を変えてヒット

先日、平水のポイントへと釣行した際の話だ。大きく強めの流れ込みに到着した著者は、まず2Bのオモリで仕掛けを流した。底は普通に取れたのだが、これだと流れる速度が速いまま。3Bならどうかと考えたが、しっかりと底流れを捉えているにも関わらず、流れる速度がまだ速いのか、反応が無い。

そこで2B+Bにしてみたところ、今度は流れが緩い場所に到達した瞬間根掛かりしてしまう。ならばと、あえて強い流れの流心に放り込み、そこからヨレへと誘導してみると、仕掛けの流れ方が緩やかに変化した。

これはと思った瞬間、目印がピタッと静止するアタリが出て、見事に24.3cmのアマゴをゲットできた。試行錯誤がハマッた、会心の1匹だ。

渓流エサ釣りにおける【オモリ多点付け】のメリット・デメリット・注意点を解説難しい状況で格別の1匹(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

細やかなオモリ調整で釣果アップを

今回紹介したオモリ多点付けを行うようになってから、著者の釣果は飛躍的に伸びた。オモリ一点付けで流していた好ポイントと思しき場所で、これまでは一切アタリが出なかったのが、多点付けをするようになってから良型が連発するようになり、釣りこぼしをしなくなったのだ。

また、先行者の後を釣ってもほぼ毎回釣果を得られるようになった。流すタナだけでなく、流す速度/エサを見せる時間まで考慮する事で、より釣果は伸びるはずだ。少々テクニックが必要ではあるが、是非一度チャレンジしてみてほしい。

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<荻野祐樹/TSURINEWSライター>

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