海上釣り堀で人気の「赤青一撃」シリーズから、万能ロッド「オールラウンダー赤青一撃190」が登場。カーボン+グラスソリッド採用で粘り強さと柔軟性を兼備し、串本のカセで15kg級ブリを実釣。フカセやイワシ泳がせ、ジギングまで幅広く対応する。さらに、誘い特化の「350さそいスペシャル」や、コンパクトな「ヴァリアス270」もラインナップ。新たな釣りの可能性を広げる最新モデルを紹介する。
(アイキャッチ画像提供:株式会社LIGHT)

オールラウンダー赤青一撃190
赤青一撃シリーズでおなじみのLIGHTは、釣り堀用の白、炎、雷という3種類のダンゴエサをはじめ、昨年はエサ取りにめっぽう強い釣りエサグミも発売。
ロッドは赤青一撃300、325、360という釣り堀専用ロッドを皮切りに、短ザオの極大鯛180、そして今年は350さそいスペシャルを発売。
まさに海上釣り堀に特化したメーカーとして確立している同社だが、2025年に満を持して発売されるのがオールラウンダー赤青一撃190だ。
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船釣りを想定
これは海上釣り堀専用ロッドではなく、船(オフショア)をメインに作られたロッドで、これまで釣り堀用ロッドを製作するなかで得られたノウハウが詰め込まれた至高の1本となっている。
こちらのロッドの特徴として真っ先に挙げられるのが、ブランクスがカーボン+グラスソリッドということ。ご存知の方もいるかもしれないが、ソリッドブランクスの最大のメリットがその粘りだ。
思い切りロッドを立てても決して折れることなく、その復元力でじわじわと大型魚を浮かせてくる。

食い込みの良いソリッドティップ
またイカメタルロッドやタイラバロッドの穂先にソリッドが採用されているように、魚の動きに追従する柔軟性を持ち合わせているため、チューブラロッドに比べて圧倒的な食い込みの良さを誇る。
ソリッドには大きく分けてグラスソリッドとカーボンソリッドがあるが、粘りの強さと穂先の追従性ではグラスが上。食い渋ったターゲットに対し、違和感なくフッキングに持ち込める。
カセでの巨ブリ釣りがきっかけ
このオールラウンダー赤青一撃190、実はLIGHTのロッド担当者が、和歌山県・串本のカセでの巨ブリ狙いにハマったことが製作のきっかけとなった。
カセとは言うものの、三重県・鳥羽や南伊勢で盛んなクロダイ釣りのカセとは全く違うもので、狙える魚はブリ、マダイ、グレ、シマアジ、クエ、コロダイなど、釣り人垂涎のターゲットばかり。
水深は40m前後あり、どんなモンスターが潜んでいるか分からない、夢とロマンにあふれるフィールドなのだ。
数年前からこの串本のカセで人気を博しているのが、冷凍イワシを使った完全フカセで狙う巨ブリ。潮に乗せてパラパラと冷凍イワシをまき、そのマキエの中にハリを仕込んだイワシを紛れ込ませる。食ってくるのは50cm前後のハマチから、10kgを超える巨ブリまで。外道でマグロ類やクエなども食ってくる。
15kg級ブリもキャッチ!
この串本のカセに通い詰めるロッド担当者が、「巨ブリを取るためのロッド」として作ったのが、オールラウンダー赤青一撃190なのだ。実際串本のカセ(南紀丸)の実釣では15kgクラスの巨ブリをキャッチしており、すでにそのポテンシャルは実証済み。
ファイトでのロッドの曲がりを見てもらうと分かる通り、思い切り曲げ込んでもその柔軟なソリッドのバットで重厚な引きを受け止めていなし、ボディブローのように巨魚の体力をじわじわと削っていく。

ただただ強いだけのロッドではなく、柔と剛を併せ持つ、まさに無限の可能性を感じさせるロッドといえる。
泳がせ釣りと相性抜群
では、串本のカセ以外にどんなフィールドで活躍の可能性があるのだろうか。まず挙げられるのが、伊良湖沖や鳥羽沖で人気のイワシ泳がせだ。ターゲットは座布団サイズのヒラメに10kgを超えるブリとなる。
特にヒラメにじっくり食い込ませるためには、この柔軟なティップを持つオールラウンダー赤青一撃190は最適といえよう。ヒラメも座布団クラスになると重量感のある引きを見せるが、このロッドがあればバラシの軽減も十分期待できる。
もちろん対大型青物は串本のカセで実証した通りのスペックなので、少々強引なファイトでもミチイトやハリスにかかる負担を極限まで軽減できるため、キャッチ率は飛躍的に上がる。おそらくワラサ(メジロ)サイズなら、ほとんどミチイトを出さずとも浮かせることは可能だろう。
さらに中深海釣りのウッカリカサゴの岩礁剥がしにも持って来いだ。
ジギングにも使用可能
さらにジギングでも十分使えるポテンシャルを秘めている。日本海ディープエリアのドテラ流しで、高速巻きからのロングジャーク2~3発、その後のフォールで食わせる、いわゆる丹後ジャークに最も適しているロッドだ。具体的には、丹後半島沖にある白石グリでの青物ジギングだ。
東の玄達、西の白石と言われるように、青物の宝庫として知られるこのフィールドは10kgオーバーのブリがヒットする確率が非常に高く、オールラウンダー赤青一撃190のポテンシャルをいかんなく発揮できるフィールドといえるだろう。
釣り方は完全フカセ、天秤フカセ、落とし込み、ジギングなどオールラウンドで活躍。

体力に自信のない人は、ジギング専用の電動リールと組み合わせることをお勧めしたい。なお、水深100m以深をドテラ流しで攻めることも多いので、ラインはPE3号を最低でも300mは巻いておきたい。
ビワマストローリングにも
他にも、琵琶湖で人気のビワマストローリングのロッドとしても最適。この釣りを案内している遊漁船ではオールレンタルが通常だが、レンタルボートなどで釣行する時に活躍しそうだ。