3月に入り暖かくなると串本カセでは乗っ込みマダイがシーズンを迎える。大型が出やすいシーズンではあるが、3月はまだ水温が低く難しい為、悔しい思いをした方も多いのではないだろうか。今回は昨年1シーズン通い詰め、幸運にも渡船屋のダービーで2位にランクインできた私なりの春の乗っ込みマダイ攻略法を紹介していきたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)
昨年は73.5cmマダイをキャッチ
大型マダイというと難しいと思うかもしれないが、串本カセに通い出して数回目の昨年3月、上述した釣り方を実践し73.5cmの腹パンマダイを手中にしている。昨シーズンはあまり大型が出ず、大裕丸の春の乗っ込みマダイダービーで幸運にも2位になれた。ポテンシャルの高い串本カセなら初心者でもやり方次第で大型が手中にできる可能性は大いにある。

ペレマダイは春も有効か?
昨年秋には上述した、オキアミ餌の釣りでなく養殖餌のペレットを餌にした通称ペレマダイで良型をキャッチしている。春の乗っ込みシーズンにも効くのか試す価値はありそうだ。
アジでお土産確保もあり
乗っ込みマダイシーズンでも日によってマダイの反応を得られない時もある。そんな時はお土産確保のアジ狙いがおすすめだ。使用タックルは30号程度のオモリを付けた胴突き仕掛けでカゴは上にセットする。竿やリールは上述したマダイ用をそのまま流用できる。ラインはPE、フロロどちらでも大丈夫だ。棚は殆ど底付近だが、アタリがないようなら少しずつ変えて探る。
アジの時合い
アジは早くて昼過ぎから釣れる事が多く、下船間際の夕方が一番の時合となる。昨シーズンはラスト30分で40cm越えの大アジ3連発した事もある。ただし、下船時刻に気を付けておかないと渡船屋さんや他のお客様にご迷惑をお掛けするため注意して頂きたい。事前に手順を決めいかに早く片付けるかもテクニックである。

泳がせ釣りの注意点
串本カセでは生きアジを餌にした泳がせ釣りも人気があるが、泳がせ釣りは魚の寄りが悪くなる。マダイ狙いと併用は「二兎を追う者は一兎をも得ず」になるためおすすめはしない。
好ゲストたち
マダイ狙いの外道として嬉しいのが、ジャンボイサキだ。串本カセでは45cmクラスの特大サイズが良く釣れる。専門に狙ってもいいターゲットである。もちろん、食味は抜群だ。

一般には嫌われるアイゴ、サンノジ(ニザダイ)も串本カセでは抜群の味になる。釣れた直後に内臓を処理してしっかり氷で冷やしておく事で臭みが出ず美味しく食べる事ができる。イメージに囚われず一度ご賞味頂きたい魚だ。
春を迎え海も賑やかになるこれからの季節。本州最南端、串本のポテンシャルを体感できるカセ釣りに是非チャレンジして頂きたい。

<稲垣順也/TSURINEWSライター>