冬のアジングは大型アジの回遊が期待できる一方で、爆風によるラインばらみが大きな課題だ。繊細なアタリを逃さず、快適に釣りを楽しむには風対策が欠かせない。本記事では、風を克服する極軽量中通しオモリ「ハリコミ小次郎」の活用方法や、そのメリット・注意点を詳しく紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)
ラインを沈ませればいいのでは?
最もこの風を克服するにはラインを沈ませることである。ラインを沈ませるにはライン自体にウェイトを持たせることが必要である。
しかし、ウェイトを持たせると繊細なアタリを取るライトゲームではマイナスにしかならない。そこでアタリが取れるギリギリのウェイトを入れてあげるのだ。
0.2gのウェイトで風対策
筆者の実験では0.2g程度であるならラインの風ばらみを抑えつつアタリも損なわない重さである事がわかった。
以前はガン玉をルアーの結び目の1cm程上に打って使用していたが、ジグヘッドのウェイト交換時に不便であることや付け方によっては外れてしまう。
加えて、しっかり取り付けるとラインを潰してしまう事もありラインブレイクに繋がる可能性もあった。
小さな中通しオモリを使用してみる
色々考えを巡らせていてふと学生時代の釣具店でのアルバイトを思い出していると、上物(グレ釣り)をしているお客さんが「これがあれば二枚潮でも仕掛けが安定する」とこぞって買っていたものを思い出した。
サンラインから出ている「ハリコミ小次郎」という非常に小さな中通しオモリで0.08g~0.2gのサイズ展開をしているものである。
タングステン製であるため少し高価ではあるが、中通しなので糸を傷つけることも無い上にリグ交換もスムーズにいく。早速購入して実験してみた。
装着の方法は極めて簡単(提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)新たに発生した課題
そこそこ風のある日に当たり、実際に使用感を試すとドンピシャでスムーズにラインが入っていく。ウェイトによるアタリの阻害もなく難なくアジをヒットさせることが出来た。
しかし、新しい問題点も生まれて来た。丸く小さい中通しオモリ故にふとした瞬間に落としてしまうこと。しかしオモリのカラーがピンクやボイルオキアミカラーなので比較的見つけやすいのは助かった。
もう一つの問題点がゲストが異常に反応する事である。魚は元々、丸くて小さいものが好きと言われている。ボトムを狙っていると高確率でベラやアナハゼなどゲストが突いてくるのだ。まぁこれは仕方ない。
しかし、小さな工夫で風を克服して快適にアジングが出来ることは非常に大きい。是非試してもらいたい。
ラインスラックのイメージ(提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)<福岡崇史/TSURINEWSライター>




