真冬に大型釣りなんて寝言を言ってる場合かよ、などの声が聞こえてきそうだが、実はそれほどシビアではない釣り場がある。千葉県君津市にある亀山湖なら放流量もそれなりに多く、厳寒期でもウキが動く。また日並み次第ではヨンパチ台まで狙え、あなたが強運の持ち主なら50cmを引っ張り込めるかもしれない。人気が去った湖面に浮かび、静かに大型釣りを楽しんでもらいたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部)
タックルとエサ
水深がどうであれ底釣りはNG。アタリがほしいからとエサを底に着けた瞬間から、コイの餌食になるだろう。なお水深がもっと浅ければ話は別だが、浅すぎてはそもそもヘラが回ってこない可能性がある。
実釣の際も、記者のところにも魚の雰囲気はあった。あったにも関わらずアタリが出せなかったのは、エサや仕掛けが合っていなかったに他ならない。
推薦タックルは図を参照いただきたいが、仮に記者のセッティングで同氏のエサを使うと、まずタナまでエサが持たない。理由はハリが小さいからだ。最低でもサイトなら16号以上を結び、できればウキも細めのパイプトップかムクを使いたい。つまり軽くて軟らかいエサを抵抗なくタナまで届けられれば、アタリにつなげられる可能性は高まる。
一方、記者のような小バリでも持つ硬ネバタッチだと、よほど魚の活性が高くないと反応してこないということが今回の実釣で証明された。
しかし両マッシュに不慣れな人が、いきなり及川氏のエサを使っても難しいだけだろう。そこでマッシュポテト単品、およびマッシュポテト&凄麩の基本ブレンドに加えて、カルネバやGDなどエサ持ちをよくする銘柄を持ち歩くことを推奨したい。
まずは及川氏のタックルをコピーして打ってみて、それでエサが持たなければ少しずつネバるエサを加える。この時、練り込んでしまうと記者のような硬ネバになりかねないので、粉材を混ぜる程度にとどめて打ってみてほしい。ネバる素材ではなく藻べらやもじりなどを代用してもいい。とにかくバラケ性を保ちつつタナまで持って、そこでしばらく耐えているようになればアタリが出る確率は上がるはずだ。
なお以上のことは狙うタナの深さを問わない。3本だろうが24尺いっぱいだろうが同様のエサが必須で、それを実現させるのが仕掛けのセッティングと心得たい。
盛期は記者のような硬いエサでも食ってくるが厳寒期の大型は、このようなエサはほとんど口にしない。仮にどうしても軟らかいエサが難しいなら、思いきって両グルを試してみよう。記者はあまり経験がないが、ジャミが静かな今ならグルテンも効くかもしれない。
<週刊へらニュース編集部/TSURINEWS編>
亀山湖
舟代:¥3300(入釣料含む)。釣り台、長めの舟着けロープ必携。